top of page

足立区扇で雨漏りしていた日本瓦の屋根を軽量瓦ルーガにて葺き替え



目 次


工事のきっかけを伺いました

足立区扇のお客様より、屋根からの雨漏りについてのご相談をいただきました。


築50年以上の瓦屋根の住宅です。

土葺きの古い日本瓦は劣化も激しく、補修だけでは不安も残ります。


この先、安心して住み続けられるように、屋根の葺き替え工事をご提案いたしました。


今回の工事の基本情報

施工内容:屋根葺き替え


使用材料:ルーガ


築年数:50年以上


施工期間:14日間





屋根の状態を点検にて確認しました

屋根点検の様子。


使用されていた屋根材は、日本瓦でした。

いぶし瓦という、寺社などにも使用される瓦です。


土葺きで設置されていた瓦が、経年劣化で瓦に隙間ができていました。

屋根で一番高い棟部分の瓦が、はずれてしまっていました。


今回の工事以前にも、ずれた瓦が落下したことがあり、補修を繰り返していたそうです。


点検の結果、瓦の劣化が激しく、補修してもまた損傷してしまう可能性がありましたので、屋根全体の葺き替え工事をおこなうことになりました。


屋根材「ルーガ」について

今回の葺き替え工事で使用した屋根材は、ケイミューの「ルーガ」です。

軽量で耐震性も高い新素材の屋根材で、樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦といわれます。


重量が普通の瓦の半分ほどなので、屋根がかなり軽くなります。

屋根が軽くなることで住宅の重心が下がり、地震の揺れも軽減されます。


丈夫で割れにくいルーガは、地震や台風など自然災害に強いのも特徴です。


そして、ルーガの魅力はデザイン性。


スレート瓦などの軽量瓦は、平面的な屋根になりがちです。

ルーガは、なめらかな和デザインの「雅」、自然石の風合いを持つ「鉄平」の2つのラインナップ。


本来の日本瓦の持つ、高級感のあるモダンな屋根になります。


25ミリ以上の小口の厚さがあるので、日本瓦からの葺き替えでも違和感のない仕上がりです。





葺き替え工事開始、古い瓦を撤去します

いよいよ、葺き替え工事がはじまります。


まずは、古い瓦の撤去です。


劣化が進み、土の上に乗っているだけという状態でしたので、すぐに外すことが出来ました。

全ての瓦を撤去した様子。

瓦の形をした土が見えている状態です。


この土も昔はしっかりと粘着し、瓦を固定していたはずです。

長い年月を経て、土も粘着性がなくなり、瓦はただ乗っている状態になってしまいました。


土葺き工法は、劣化すると瓦の固定力が弱くなるので、強風や地震などが起こった時に大きな被害になりやすいです。

土と杉皮を取り除くと、下地があらわれます。


屋根裏に落ちたゴミや土も、きれいに取り除きます。


画像は、垂木の様子です。


細い木材は強度がないので、乗らないように作業しなければなりません。


瓦がなくなると、細い木材にかなりの重量がかかっていたことがわかると思います。

下地部分で瓦の重さによりゆがみができ、瓦に隙間ができていました。





下地の設置をおこないます

瓦を葺く前に、下地の補強作業をおこないます。


屋根全体に、コンパネを設置している様子。


設置後は屋根面が平らになりますので、職人も作業しやすくなります。

コンパネを設置したら、ルーフィングを敷きます。

画像の紫のシートがルーフィングです。


ルーフィングは、屋根用の防水シートです。

屋根材の下に敷くことで、屋根材の隙間から雨水が入り込むのを防ぎます。


ルーフィングには、雨漏りを防ぐための重要な役割があります。

しっかりとていねいに施工することが大切です。

屋根全体に、しっかりとルーフィングが敷かれました。


つぎは、屋根材の爪をひっかけて固定するための木材を設置します。


土葺きの場合は、瓦を固定するために土を使っていましたが、今回は木材に固定します。


ルーガでは爪がありますので、その爪をひっかけて釘で固定しました。

釘でしっかりと固定することで、強風や地震にも強い耐久性に優れた屋根となります。



新たな屋根材、軽量瓦「ルーガ」を葺いていきます

下地が完了したら、屋根材を葺いていきます。


画像は、屋根材を準備している様子です。


今回の葺き替え工事で使用したのは、ルーガの「雅」です。

日本瓦を2枚つなげたような形で、大きいので、施工時間の短縮にもつながるでしょう。

棟部分に、下地の木材を取り付けます。


防水性に優れた漆喰を使用しています。

下地の木材に、冠瓦を設置している様子。


冠瓦の設置には、ビスを使い固定します。


昔は、釘で固定していました。

しかし、釘は経年劣化します。

10年ほど経つと抜けてしまうのがデメリットです。


釘が抜け瓦の固定力がなくなることで、瓦が落下する危険もあります。


ビスはそのようなことがなく、しっかり固定できるので、安心です。



工事が完了しました

葺き替え工事がすべて完了しました。


「雨漏りもなくなり、屋根が軽くなったので地震や台風のときも心配しなくていいですね。」と、ご満足いただけました。





今回は、葺き替え工事をレポートしました。


屋根プロ110番では葺き替え工事のほか、屋根カバー工事や雨漏り補修なども承っております。

屋根についてのどんなことでも、屋根プロ110番におまかせくださいませ。


ご予算に合わせた工事のご提案もいたします。

点検・お見積りは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。



必見!プロが教える外壁塗装の見積書の見方と選び方!


LINE公式アカウントからもご依頼頂けます!!



「著者情報」

 関裕一 

東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット

​サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者

18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。

​塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。

お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。

Opmerkingen


LP-02.webp
TOP-04.jpg
バナー01 (3).png
バナー02 (4).png
バナー03 (4).png
バナー04 (3).png
​まずはお気軽にお問合せください

CONTACT

問い合わせバナー.png
tosou.png