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川口市の青木で、外壁と塀の塗り替え!ラジカル制御型塗装で耐用年数が上がりました!



目 次



工事のきっかけは、お客様からのお問合せから!


「特に、雨漏りで困っていることはないのですが、築年数も40年も経過しているので、クラックが目立ってきて、困っています。」と、川口市、青木にお住いのA様からご相談を頂きました。

そろそろ塗り替えを考えていた時に、弊社のホームページをご覧になり、お問合せをくださいました。



  塀も塗り替えて、外観もキレイになりました。  



 クラックが発生していた白い外壁が、新築のように! 


外壁面積は、232㎡、塀面積は59㎡、足場面積が305㎡です。樋もすべて新しいものに交換しています。





お問い合わせの後、直ぐにお宅に調査に伺いました。


施工前の外観です。建物の周りをぐるりと、立派な塀に囲われています。このように塀が外観の大半を覆っている場合、建物の外壁の印象よりも、塀が与える印象の方が大きくなりますので、色選びは慎重に行います。


建物の側面を映した写真です。実はA様は、ご自身でクラックにコーキングを打つなどの補修をされていました。外壁が白いために、クラックの補修跡や汚れが目立っています。


◎セルフで補修したコーキングの跡

以前にA様が、ご自身で補修されたクラックが、いくつか確認できました。手が届く範囲の、クラックは、ご自身でコーキングを打って補修しています。

現状の外壁の拡大写真です。以前の塗り替え工事では、セラミック配合塗料を使用して、吹付塗装をしたとのことです。このように外壁表面に凸凹がある場合は、溝に塵や埃、雨水で流れ落ちてきた汚れなどが、付着しやすく汚れが目立ちます。外壁はつるりとしていて平らな方が、汚れが付きにくいです。

足場を組まないと届かない部分にも、沢山クラックが発生しています。幸い、どれもヘアクラックと呼ばれる、浅いひび割れなので、簡易的な補修作業で済みそうです。クラックは多数あるものの、雨漏りなどは今現在していないとのことです。


◎水蒸気の影響で、塀の塗膜が膨れています


上の2枚の写真は、塀の様子を映しています。塗膜が、膨らんでいる状態がわかります。塀や擁壁の塗装をした場合に、よく起きてしまう現象です。原因は、塀の素材と使用する塗料が、合っていないせいで起こることがあります。

塀に使われることの多いコンクリートは、水が染み込みやすい建材です。水は水蒸気になると、体積が1650倍にも膨張します。水蒸気が逃げる場を失い、塗膜と外壁の間に、溜まって膨らむのです。通常の塗料では、水分や水蒸気で、膨れや剥がれが起こってしまいますので、通気性に優れた塗料を使うことが絶対条件です。

今回は塀はモルタルで、上には沢山の草木が生えていました。草木の下には、土があるのですが、そこから水分が塀に行き、通気性の悪さから下地と塗膜の間に水蒸気が溜まり、膨れに繋がったと考えられます。


◎付帯部は塗装と交換で対応しました

今では見かけることも少なくなった、木製の戸袋もあります。木部と鉄部は、同様に5年周期での、塗り替えが必要です。木材保護塗料などを、定期的に塗ることで長持ちさせることができます。

★戸袋とは、引き戸を収納できるスペースとなっている部分です。その名の通り袋状になおり、その中に網戸や引き戸などを収納します。基本的には、ベランダや庭へ繋がる窓の外側に取り付けられていることが多い。


樋は、足場を組まなければ交換できませんので、今回の塗り替え工事の際に、一緒にすべての樋を交換することになりました。















工事は、足場を組むことから始まりました。



まずは、足場を架設しメッシュシートで覆います。足場架設は、工事を安全に行うために、必ず行います。塗料の飛散を防止する為に、メッシュシートも必須です。


◎高圧洗浄でキレイにしてから塗装をします。

高圧の水流で、壁面をきれいに洗浄します。この工程は本当に必要なのか?

高圧洗浄を省けば、その分費用も安くなると思われるかもしれません。ただし、外壁塗装を行う際には、高圧洗浄という工程は、仕上がりと耐久性に大きく影響します。

目に見えない細かい塵や、表面にこびりついた汚れを水圧で落としていき、塗装に適した状態にするのが、この洗浄という工程です。


どんなに長持ちすると言われる塗料を塗っても、下地が悪ければ密着性が悪いので、2~3年で剥がれたりする可能性があります。

どなたも経験したことがあるかと思いますが、10年位経った壁を手で触ると白い粉が付きます。これをチョーキング現象といいます。

そういう状態の上から塗装しても、塗装の効果は長く持ちません。粉の上に乗せた塗膜は、スルッと剝がれやすい状態にあるからです。高圧洗浄で、きれいに洗い流します。


◎養生の工程

洗浄が終了したら次は、養生を行います。塗料が付着してはいけない部分を、しっかりと覆い隠します。

この養生作業も、仕上がりの出来栄えに大きく影響します。ベテランが行った養生と、初心者が行った養生では、腕の差が一目瞭然です。

塗装工事の場合、養生箇所が非常に多いため、素早く丁寧な作業が求められます。


今回の現場は、隣家との距離が近く、さらにはお隣の方の駐車スペースがあり、車が停められています。

飛散防止ネットは貼っていますが、万が一車に塗料が付着したら大変なので、お隣の方には事前に説明させていただき、工事期間中はお車にも、飛散防止用のカーシートを掛けさせて頂いております。

こうした場合は、事前にしっかりと説明をし、近隣の方の理解を得ることは非常に重要です。意思の疎通ができていない場合、近隣トラブルなどの原因になる事もあるため、しっかりとご理解とご了解をいただける様に説明するのが、私たちの責任でもあるのです。


  塗装はシーラーを塗ることから。  



外壁塗装は、「下塗り+中塗り+上塗り」の3回塗りが基本ですが、下地の状態によっては「シーラー+下塗り+中塗り+上塗り」の4回塗りになる場合があります。今回はその4回塗りに該当する現場です。

通常の下塗りの前に、この「カチオンシーラー」を塗布します。塗料の吸い込みを制御し、塗りムラや使用塗料の量が多くなるのを防ぎます。


★カチオンとは

カチオンとは「+(プラス)の電荷を持つ陽イオン」で地下のモルタルは「-(マイナス)の電荷を持つ陰イオン」です。磁石のN極とS極が引き合うのと同じ原理で、地下とそれに塗布したカチオンシーラーで保護し、下塗り材の吸込みを制御させます。

その為、塗料だけなくクラックや剥落などの補修にも、カチオン系の材料が使用されています。


◎無色透明のシーラー


下塗りに使用する「微弾性フィラー」は重くドロッとした性質ですが、このカチオンシーラーはサラサラしていてほぼ無色透明です。

全体にムラ無く、素早く塗っていきます。シーラーに塗りムラがあると、これから重ねて塗っていく塗料もムラになって、塗り直さなければなりませんので注意が必要です。


◎下塗りは微弾性フィラーを使用しました


カチオンシーラーの次に、下塗り材を塗っていきます。今回は日本ペイントの「アンダーフィラー弾性エクセル」を使用。クラックの動きに、追従する働きがある下地調整材に分類されます。砂骨ローラーで、波形模様をつけていきます。かなり厚めに塗っています。


中塗り・上塗りはラジカル制御型塗料を使用しました。


塗料のグレードは、ウレタン<シリコン<フッ素、順で高くなっていきますが、今注目のラジカル制御型塗料は、「シリコン塗料の値段と同等の金額で、フッ素に近い耐用年数」というのが最大の魅力です。

今回の工事では、日本ペイントの「パーフェクトトップ」というラジカル制御型塗料を使用しています。


◎中塗り


◎上塗り


中塗りも上塗りも、刷毛とローラーを使用して、細部までしっかり塗装します。

シーラーを入れているため、塗りムラも塗料の吸い込みも問題なさそうです。


◎外壁のカラーの選種


今回使用したカラーは、日本ペイントの色番では『ND-108』です。高級感のあるパールホワイトで、使用する環境や場所を選ばない、非常に使用されることの多い代表色の一つです。





付帯部分の鉄部・木部の塗装を行います。


写真左は、木部のケレン中です。既存の、剥離した塗膜などをキレイに除去します。

右は、鉄部のケレン中の写真です。ケレンを丁寧に行うことで、仕上がりや耐久性が向上が向上します。



木部を塗装します。付帯部は細かい部分も多いので、刷毛と小さいローラーを使い分けて塗装します。













鉄部には、錆止めを塗ります。

雨戸は、凸凹や入り組んだ隙間がありますので、そうした部分にも刷毛を入れ込んで、しっかり錆止めを入れていきます。









鉄部の上塗り中の写真です。鉄部は水性塗料ではなく、油性塗料を使用することが多いです。水性塗料は、鉄部との相性があまり良くなく、密着性が弱いことが解っているので、弊社では油性塗料を使用します。







雨戸の塗装が、終了しました。

鉄部や木部は、メンテナンスに手間がかかりますので、後々メンテナンスの要らないアルミ製品に交換するのも、いいかもしれません。







  樋は全て交換しました。  




古くなった樋と固定金具も、すべて交換します。既存の樋を撤去中です。











新しい樋の固定金具。

鼻隠しにビスで固定します。








  外構(塀、シャッター)の塗装。  


今回の現場では、外壁よりも塀の方が目立ちます。色の選種は、非常に重要なポイントです。

さらに現場調査の時に、塀に塗膜の膨れが沢山あるのを確認しているため、使用する塗料にも気を付けなければなりません。透湿性の良い塗料を使用します。


◎塀の塗り替えには、透湿性の良い塗料を

塀には、日本ペイントの「ケンエースG-Ⅱグロス」を使用しました。


現在塀の上には多くの草木が生えていました。土からの水分を塀が吸収し、上手く通気出来ずに、下地と塗膜の間に水蒸気が停留し、塗膜の膨れを引き起こしている状態です。

そのため今回は、透湿性の良い塗料を使用しました。軒天などの塗装にも使用されている、水性ケンエースの油性版です。耐久性も高く、こうした条件部分の塗装に最適です。

色は、日本ペイントの色番で『ND-343』を使用しました。柴染(ふしぞめ)色に近い色で、灰みの黄赤です。深みのある、落ち着いた印象を与えます。




塀も外壁と同様に、まずは刷毛で、細かい部分を塗り込んでいきます。









広い面は、ローラーで塗装します。

全部で2回、塗って仕上げます。









シャッターも、錆止めを塗ります。










シャッターもまた、小さいローラーと刷毛を使い分けて、丁寧に塗装していきます。








◎塀とシャッターの塗装が終了しました

弊社では、塀の塗装だけでも可能です。

塀のみの塗装の場合、足場も必要ないので、比較的お安い値段で塗装することができます。塀だけの塗装でも、かなり外観が変わり、イメージチェンジになります。

気になった方は、お気軽にご相談ください。お見積もりは、無料でさせていただいております!





  工事が完了しました。  



約2週間で、外壁塗装、塀塗装、樋交換工事が終了しました。

経年の為に、黒ずみ汚れが目立っていた白い外壁が、ラジカル制御型塗装で、まるで新築の様に生まれ変わりました。



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「著者情報」

 関裕一 

東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット

​サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者

18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。

​塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。

お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。

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