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川口市、幸町でマンションの外壁工事。爆裂、クラックの補修工事の工程をご紹介します!



目 次



工事のきっかけはこうです!


川口市で、築22年経過しているマンションの管理会社様から、ご相談のお電話が入りました。


「壁にヒビ割れがあり、危険なのでので直したいのですが…。」という内容でした。


お話を、詳しく伺いました。非常階段の天井部分が剥がれて、壁に爆裂状のヒビ割れがあります。剥がれたモルタルが、下を通る人に当たると、怪我をさせる危険性があります。


その上、ひび割れを放置しておくと、そこから雨水が建物に侵入して、雨漏れの原因になります。



  工事後は、爆裂の壁も元通りになりました!  





  ご相談のお電話の後、すぐに現場調査に伺いました。  


非常階段の天井、樋の触れている部分から、外壁の一部が剥がれてきています。


この現象は、外壁が長年にわたり雨水と紫外線にさらされた結果、モルタルの表面から劣化し、建物の中に雨水が侵入し、鉄筋が錆びてしまったことが原因で起こります。


錆びることによって鉄が膨れて、膨れた鉄が外壁を押し出し、モルタルが剥がれてしまったのです。この現象を、「爆裂」といいます。


この現象が進むと、鉄筋がむき出しになってしまうので、早急にメンテナンスが必要となります。


樋自体も、外壁同様に長年の雨水と紫外線によって、劣化していました。










この階の天井も爆裂していました。



















壁にもひび割れが見られますので、補修作業が必要です。



















クラックは放置せずに、気が付いたらメンテナンスをしましょう。


外壁は、雨風や紫外線、温度差から、住む人を守ってくれる、盾の役割を持っています。


当然外壁が健康状態にあれば、その役割を果たし、私たちの生活やお住まいを守ってくれますが、そうでなければ、外壁自体が住人の生活を脅かす、リスクとなってしまいます。


特にクラックは外壁に隙間を作り、雨水の侵入を許してしまっている状態です。


このような状態が、長期間放置されままだと、建物を支える構造体にまで悪影響を及ぼし、恐ろしい話ですが、建物自体の崩壊を招いてしまうことにもなりかねません。





  補修工事が、スタートしました!  



爆裂部分の補修工事から!


先ずは、周囲の剥がれているモルタルを、できるだけきれいにはがします。


表面を滑らかに削っていきます。


ケレン用のヘラや研磨紙を使用して、十分に除去します。





プライマーを塗布していきます。プライマーの役割は、塗膜の耐久性を増すことと、脆くなった下地剤の塗布面を固めることです。


プライマー塗装をしっかり行うことで、塗装面が滑らかになるので、丁寧な作業が必要です。


プライマーには、他にシーラー、フィラーといった下塗り材があります。


塗布する対象物の材質に合わせて、適した下塗りを行う必要があります。


プライマーを塗布した後に、十分乾燥させてから、モルタルを塗り込みます。


中に空洞ができないように、コテを使用し奥までしっかりと、押し込んでいきます。


表面は、平らに均等にしていきます。


モルタルが、乾くのを待ちます。そして、次の日に、モルタル部分に塗料を塗布していきます。




マンションの天井は、高さが3mほどあり、脚立がないと工事ができない為に、十分に安全を確保する必要があります。










次に行う作業は、壁のひび割れ(クラック)の補修です。


モルタルやコンクリートは、水を使用した湿式工法で施工されているため、クラックが多くみられる外壁です。


モルタルやコンクリートの宿命ともいえる特徴で、施工の乾燥過程で水分が蒸発することなどで収縮がおこりヘアクラックを生じさせます。(乾燥クラック)0.3㎜以下のヘアクラックであれば構造自体に影響があるわけではありませんので特性だと理解してご安心ください。


そもそも、どうしてひび割れが入るのでしょうか?


大きく分けてひび割れには二種類があります。


一つは、塗膜に発生するクラックです。


日光や紫外線の影響を受けて劣化した塗膜が、素地の膨張収縮に耐えられなくなることで、塗膜に亀裂が発生します。


またもし、万がいち塗料の耐用年数と比較して極端に短い期間で、ヘアクラックが発生してしまったような場合は、施工時において塗料の乾燥時間が適切ではなかった、また素地と塗料の相性や特徴を理解しないまま(下地に弾性塗料、上塗り塗料に硬質塗料を使うことなどがあると、下地の弾性による動きに硬質塗膜が追従できず、表面塗膜にクラックができてしまいます。)業者が施工してしまったなど、施工に問題がある可能性もあります。


二つ目は、外壁自体がひび割れしてしまう構造クラックです。クラックの種類によって、原因はそれぞれに違います。


今回の事例のように、幅0.3㎜を超える大きさのクラックは、構造クラックである可能性が高くなります。原因としては、微細なクラックだったものが、構造クラックへと進行した、また地震や不動沈下といった外的要因などによるものです。


緊急性の高い状態です。鉄筋コンクリート造であれば、鉄にとって水分が大敵であることは、説明する必要がないほどです。


新築時にコンクリートのアルカリ性によって、守られていた鉄筋が、クラックより侵入した水分や空気によって、徐々に鉄筋が耐食性を失い、酸化することによって錆を発生させてしまいます。


当然鉄筋が錆び、強度を失えば建物自体の強度を、下げてしまうことになります。


幅も奥行きも広い、構造クラックでは、まず補修材がごみや汚れで剥がれ落ちないようにクラックを清掃したうえで、プライマーを塗り、シーリング材や樹脂モルタル、コンクリート外壁であれば、エポキシ樹脂を重鎮することで補修します。






ただし状態によっては、グラインダーという機械でクラック面をカット(VカットやUカット)し、クラック面を広くしたうえで施工を行います。この度の工事では、クラック面をVカットしました。Vカットしたところには、モルタルが埋めやすくなるからです。







埋めたモルタルが十分に乾いた後に、上から塗装をします。塗装をすることによって、モルタルの補修跡が、目立たなくなります。そして再び雨水を吸収することのないように、塗膜の撥水性も取り戻せました。







写真は、補修部分を上から映しています。モルタルの表面に塗装した後が、こちらの写真です。ほとんどクラックの跡が、目立たなくなりました。





  マンション外壁の爆裂、クラック補修工事が完成しました。  



お客様には「予想以上に綺麗に仕上がり、危険も回避できました」と、大変喜んで頂けました。


今後は、建物全体の塗装工事も、お考えということです。



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「著者情報」

 関裕一 

東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット

​サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者

18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。

​塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。

お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。

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