目 次
■工事のきっかけを伺いました
足立区大谷田のお客様より、屋根についてのご相談をいただきました。
訪問業者に、屋根リフォームをすすめられたのがきっかけだそうです。
「屋根の状態が気になったので見てほしい。メンテナンスが必要なら、見積もりも出してもらいたい」とのことでした。
早速、点検に伺いました。
屋根は色褪せが激しく、劣化が進んでいました。
アスベストが含まれているカラーベスト屋根ということもあり、屋根カバー工法によるリフォーム工事をご提案いたしました。
今回の工事の基本情報
施工内容:屋根カバー工法
施工期間:12日間
築年数:30年
■点検で屋根の状態をチェック
築30年のお家ですが、いままで一度もメンテナンスをおこなったことが無いそうです。
屋根全体が色褪せていますね。
棟板金に使われていた、コーキングボンドも劣化していました。
コケの発生している箇所もありました。
風通しの悪い箇所は、コケも発生しやすくなります。
屋根材には、カラーベストが使用されていました。
現在、アスベストを含む製品の使用は禁止されていますが、2004年以前に製造されていたカラーベストには、アスベストが含まれています。
カラーベスト屋根のメンテナンスとしては、屋根葺き替えかカバー工法があります。
葺き替えの場合ですと、カラーベストの撤去が問題になってきます。
撤去時にアスベストが飛散する可能性もあり、工事中の養生シートや作業員のユニフォームの仕様も変わります。
また、屋根材の撤去費用も高額になります。
カバー工法ですと、屋根材の撤去が必要ないので、手間とコストを抑えることができます。
今回はカバー工法をご提案し、お見積りをお出ししました。
じっくり検討してくださいとお伝えし、点検は終了しました。
後日、当社に工事のご依頼をいただきましたので、工事に着工します。
■工事開始:棟板金を取り外します
まずは、棟板金を取り外します。
カバー工法をおこなう際に、棟板金が妨げになってしまうので取り外しました。
隅棟・大棟全ての棟板金を取り外しました。
高さ調整用の土台材も取り外します。
■防水紙を敷き、屋根材をカバー工法で取り付けます
防水紙を敷設している様子。
防水紙を敷設には、いろいろな方法があります。
防水紙の敷設方法
粘着テープ付きの防水紙を使う
防水紙を1列ずつ敷き、防水テープで固定する
ハンマーカッターで固定する
釘で打ち込む
屋根の形状などに合わせ、敷設方法を決めていきます。
屋根の先端部分に、カバー工法をおこなう際の専用板金を設置します。
ケラバ(屋根の端部分)に、水流れの専用板金を取り付けます。
ズレたりしないように、吊り子を取り付けで固定しました。
屋根材を取り付けている様子。
屋根材の下に引っかけながら、取り付けています。
平部に、ビスで固定しました。
隅棟部は、斜めにカット加工して、取り付けています。
隅棟部に水密材を設置することで、雨水の侵入を防いでいます。
棟板金を取り付けている様子。
隅棟と大棟の、高さ調整の土台材を取り付けます。
使用したのは樹脂製なので、腐食の心配はありません。
土台材の上に、隅棟の棟板金を取り付けます。
板金の横から、一定間隔でビスを打ち込み固定しました。
大棟の板金を、土台材の上に取り付けます。
■下屋もカバー工法でリフォームしました
下屋の庇屋根もカバー工法をおこないました。
メインの屋根と同じカバー工法ですが、下屋は外壁と接しているので、専用の壁際板金を取り付けています。
■工事が完了しました
しっかりと清掃をおこない、工事はすべて完了です。
新築のように、きれいな屋根に生まれ変わりました。
お客様も
「屋根の不安から開放されてよかったです。もう、訪問業者も来なくなりますね」
と、喜んでいただけました。
アフターメンテナンスも、サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)の屋根プロ110番におまかせください!
工事完了で、終わりではありません。
これからも長く安心して住み続けられるように、お手伝いさせていただきます。
気になることなどがございましたら、ご連絡ください。
すぐに、点検に伺います。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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