足立区南花畑で防水シート破れによる雨漏り発生!アスファルトシングル屋根葺き替え施工で解決!
- 1級外壁・屋根調査士 関裕一
- 2023年4月29日
- 読了時間: 5分
更新日:2024年1月14日

目 次
■工事のきっかけを伺いました

足立区南花畑のお客様より、雨漏りについてのご相談をいただきました。
屋根からの雨漏りで、天井に雨染みができているとのことです。
点検に伺うと、お家の天井と小屋裏に、大きな雨染みがありました。
小屋裏からは、屋根の下地である野地板の状態も確認することができます。
また野地板がバラ板という隙間があるものだったので、その隙間から防水紙の状態も確認できました。
見てみると、防水紙が破れていました。
お客様はできるだけ部分的な補修をご要望でしたが、今回は屋根葺き替え工事をご提案いたしました。
防水紙が劣化し損傷している場合、屋根の葺き替え工事が必要です。
防水紙を敷くために、屋根材を撤去しなければならないからです。
ですが、屋根葺き替え工事は屋根材だけでなく、防水紙や野地板という下地をすべて取り替えますので、屋根の寿命が伸びます。
とくに築年数の経過した古い屋根の場合、部分的な補修を何度もおこなうよりも、コスパが良くなると思います。
今回使用する屋根材は、アスファルトシングル「オークリッジスーパー」です。
今回の工事の基本情報
施工内容:屋根葺き替え工事
使用材料:オークリッジスーパー
施工期間:6日間
築年数:50年
■点検で雨漏りの原因を特定

早速、点検に伺いました。
お客様のお家は、金属波板屋根でした。
しっかりと点検し、雨漏りの原因を必ず見つけます。

室内の雨漏りの様子。
2階の天井に、大きな雨染みが確認できます。
1箇所だけでなく、天井全体に雨染みが広がっています。
お客様に雨漏りの様子をお伺いしたところ、普通の雨では雨漏りは起こらないそうです。
台風など風が強いときの雨で、雨漏りするとのことでした。

小屋裏の様子。
点検口から、内部を見ていきます。
お客様のお家の野地板はバラ板が使用されており、通常見ることのできない防水紙の状態も確認できます。
防水紙は劣化しており、破れも見られます。
防水の劣化は雨漏りにつながるので、破れなどの損傷がある場合は、新たに防水紙を敷設しなければなりません。
劣化した防水紙の上に新しい屋根材を重ねても、雨漏りの解決にはなりませんので、屋根の葺き替え工事がおすすめです。
■工事開始:既存の屋根材を撤去

まずは足場を設置し、屋根の葺き替え工事がはじまります。
屋根のてっぺんにある棟板金を取り外します。
棟板金を取り外すと、防水紙が切れていることがわかりました。
この状態では、雨漏りするのも当然といえますね。
切れたできた隙間から、水が侵入してしまいます。
この切断は経年劣化によるものではなく、住宅の建設時におこなわれていたと思われます。

つづいて、既存の屋根材を撤去します。
屋根材を撤去すると、平行に取り付けられた木材の柱の間に断熱材が敷かれていました。
防水紙は、柱の上に敷かれています。
築50年の住宅ですので、現在ではあまり見られない工法で設置されていることもあります。
今回は、この木材の柱の上から野地板を取り付け、補強していきます。
■防水紙を敷設

防水紙を敷いていきます。
使用したのは、田島ルーフィングの「PカラーEX+」です。
コスパの良い、改質アスファルトルーフィングです。
タッカーで、しっかりと止めています。
■アスファルトシングル「オークリッジスーパー」で葺き替え

新たな屋根材での葺き替えをおこないます。
軒先から設置します。
使用したのは、オーウェンスコーニングの「オークリッジスーパー」(カラー:ブラウンウッド)です。
アスファルトシングルの屋根材で、軽量かつ耐久性に優れています。
アスファルトシングルとは?
アスファルトシングルは、ガラス繊維にアスファルトを浸透させた、シート状の屋根材です。
防水性が高く、雨漏りに強い屋根に仕上げることができます。
柔軟性があり、手で形を整えることもできるため、加工性が良いのが特徴で、施工も簡単です。
■工事が完了しました

屋根葺き替え工事により、屋根材・防水紙・野地板すべてが一新しました。
これで、雨漏りはしません。
お客様からも「やっと雨漏りの不安から解放されました。オシャレな屋根になってうれしいです。」と大変お喜びいただけました。
今回使用したオークリッジスーパーは、デザイン性にも優れています。
2層構造による凹凸で、立体感のある仕上がりが美しいですね。
カラーバリエーションも豊富です。
お客様にお選びいただいたブラウンウッドは、シックでオシャレな雰囲気になりますね。
雨漏りでお困りのかたは、屋根プロ110番の雨漏り駆けつけ隊にお気軽にお問い合わせください。
まずは点検に伺い、お客様のお家に最適な工事をご提案いたします。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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