
目 次
■工事のきっかけを伺いました

足立区舎人のお客様より、バルコニーについてのご相談をいただきました。
バルコニーの石のタイルが割れているのを見つけたそうです。
防水面でも不安なので見てほしい、というご依頼です。
お客様のお家は築22年、屋根と外壁の塗装メンテナンスは数年前におこなったそうです。
早速点検に伺いました。
バルコニーの床は、石のタイルが敷き詰められていましたが、そのタイルが割れているところが数カ所ありました。
石のタイルがかなり劣化していましたので、タイルを撤去して塩ビシートによる防水工事をご提案しました。
今回の工事の基本情報
施工内容:バルコニー防水工事
使用材料:塩ビシート
施工期間:4日間
築年数:22年
■バルコニーの床の状態を確認

工事前のバルコニーの様子です。
石のタイルが、浮いたり割れたりしていますね。
お客様はタイルの床にはこだわっていないということで、今回はタイルを撤去して、塩ビシートを敷く防水工事になりました。

もうひとつのバルコニーには人工芝が敷かれていましたが、こちらは一旦撤去して、塩ビシート防水をおこない、また人工芝を敷き直すことにしました。
バルコニーの防水工事のポイント
人工芝やタイルなどが敷かれたバルコニーの防水工事をおこなう場合、塩ビシートの厚みを考慮する必要があります。
塩ビシートは厚さ1.5ミリ~2ミリありますので、立ち上がり部分にシートを敷くと、バルコニーが3ミリ程度狭くなります。
その分、既存の人工芝やタイルは縮小分に合わせて、加工しなければなりません。
その際に既存のものが劣化していると、キレイに加工できないので、あらたなものに交換したほうがいいこともあります。
防水には、塩ビシートをきちんと敷き詰めることが大切。
この加工がうまくいかないと、水はけが悪くなり、雨漏りにつながってしまう危険がありますので、慎重でていねいな施工が必要です。
■手洗いでていねいに洗浄

まずは、石のタイルを撤去しました。
撤去後、洗浄をおこないます。
デッキブラシで、ていねいに手洗いしています。
しっかりと清掃し、汚れを洗い落としてから、塩ビシート防水工事に取り掛かります。
■密着工法で塩ビシートを敷設

いよいよ、防水工事がはじまります。
まずは立ち上がりの水切りを取り外し、排水口部分から塩ビシートを敷いていきます。

平坦部に、塩ビシートを敷いている様子。
今回は、密着工法で施工しています。
平坦部は、転圧ローラーで密着させます。
■塩ビシートを隙間なく融着

塩ビシート同士や立ち上がり部分のつなぎ目の施工の様子。
今回の工事で、いちばん重要な部分です。
熱風溶接機で融着させます。
塩ビシートを隙間なくしっかりと融着、一体化させることが大変重要です。
ここで隙間ができると、雨水が入り込んでしまいます。

塩ビシートを敷き融着したら、シートのつなぎ目の接着です。
使用したのは不定形シール材です。
ペースト状のシール材で、充填後に硬化します。
硬化することで、水の侵入を防いでくれます。
■工事が完了しました

水切りを再び設置して、防水工事は完了です。
塩ビシート防水はシート1枚で構成される防水工事ですが、防水効果は高く、耐久性も抜群です。
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)では、バルコニーの防水工事も承っております。
「バルコニーの防水について知りたい」「どんな防水工事があるの?」
という方も、まずはお気軽にお問い合わせください。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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