目 次
毎日何気なく出ているベランダ。
気付くのはふとした事なんです
何気に掃除とかしている時にベランダの床が剥がれているのを見つけるんです。
そこで気に留めて下さい。
新築の頃のベランダの床は防水施工がきちんとされているんです。
長い年月を経て当然ながら劣化や施工不良によって剥がれてしまう。
剥がれを見つけたら放って置くとそれが後に水が入り雨漏りの原因になります。
実際、ベランダの剝がれが雨漏りになり多額の修繕費がかかるケースもあります。
今回は剥がれてしまう原因と見逃す危険性についてお話します。
それに加えて、剥がれを見つけた時の対処法も紹介します。
小さな剥がれを見逃さない事が、ベランダを長持ちさせる事につながります。
第1 ベランダ防水が剥がれる原因
・ まずご自宅の剥がれの原因をチックしましょう。
・ 原因によって対処方法も変わってきます。
ベランダ防水は屋外!長い間の雨風、紫外線等の劣化に注意。
FRP防水やウレタン等の防水は液状防水層を重ねているタイプなので、
表面のトップコートが劣化して剥がれていきます。
シート防水タイプの防水シートはシート間の目地が劣化する事が剥がれやすい原因になります。
こんな感じになってしまうと剥がれの内部から水が入ってしまうので
早めの対処が必要です。
原因は剥がれだけではなくヒビ割れにも注意が必要です。
第2 防水の施工不良
新築等からの2~3年後にベランダの防水が剥がれてしまう場合。
原因として、
・ 十分に乾燥させなかった場合。
・ 下塗り(プライマー)を施工しなかった場合。
・ 雨天に施工作業をした場合。
このような施工不良で密着性が劣り、剥がれやすくなってしまいます。
数年でこのような剥がれ方をした場合は施工した業者に連絡して修繕する事をお勧めします。
次に見過ごしてしまった剥がれが雨漏りにまで発展してしまう場合。
ベランダ防水の剥がれの範囲が小さかったとしても見逃しは危険!
ベランダの雨漏りから始まりベランダ裏の軒や下の階にまで影響が及ぶ場合があります。
ベランダの剥がれが軒にまで水が回った結果、ふやけて剥がれやすい状態に。
このようになってしまうとベランダの剥がれだけでは済まなくなってしまいます。
天井から雨漏りしてしまうとクロスも剥がれてしまいます。
軒の交換・天井の交換等々、大工さんが必要となり出費がかさみ・・・
最後には数100万もかかってしまった、と言う事になりかねません。
さらに言うならば柱等が水を含み腐って・・・
家の耐久性にも影響を及ぼす事はもうお分かりかと思います。
小さな剝がれは大きな剥がれへとつながり、せっかくのマイホームまで
ダメにしてしまう恐れがあります。
そうならないように、剥がれを見つけたらメンテナンスをして下さい。
もし剝がれを見つけたらその対処方は?費用は?
剥がれの状況によって対処方も変わってきます。
例えば防水の再施工の場合
現状の防水に新しく防水層を重ねる、と言った工事をご紹介します。
ただし数年経過した劣化や広範囲に剥がれがある場合は、防水を再施工をお勧めします。
防水施工費は以下の通り防水の種類によって費用も変わってきます。
防水再施工=¥4000~/㎡
新築時に防水施工されている事が多いFRP防水は、築10年程で劣化し始めます。
10年経って剥がれが見つかったら、部分的に補修したとしても他の所から劣化が生じます。
そうなると補修は意味がありません。
FRP防水の場合剥がれを見つけたら防水のやり直しが一番のお勧めです。
トップコート塗装=¥900~/㎡
*トップコート…防水層の一番上に塗られる仕上げ材。
剥がれている部分が表面の所だけならばトップコート施工のみ。
そんな可能性もあり施工の手間も時間も費用も比較的お得です。
『応急処置の補修方法』
剥がれを発見してもすぐにはメンテナンス可能ではない場合、放置せずに
剥がれた部分を応急補修します。
剥がれている部分に防水テープなどを貼って取りあえず水の侵入を防ぐ・・・
くれぐれもこれで終わりにしないで下さいね。
遅くても1年以内に再施工又はトップコート塗装をして下さい。
『剥がれを見つけたらまずは点検依頼』
剥がれが見つかってしまったら防水の専門家に点検の依頼。
やはり原因や適切なメンテナンスを見極めるには専門家の目が一番です。
早急に対応しなければならない場合もあれば取りあえず応急処置で大丈夫、と言う場合も
色々あります。
自分で判断せず、まずはプロの視点から判断してもらう事をお勧めします。
そうする事によって結果、無駄な出費もおさえられます。
以上で困ったベランダ防水の原因と解明についてお話しました。
・ ベランダの剥がれは経年劣化・施工不良によるものが多い。
・ 対処方法としては防水再施工・トップコート塗装。
・ 自分で判断せずプロの視点から点検、メンテナンス依頼。
小さな剥がれは小さな内に。
どうぞ毎日最適な暮らしを。
マイホームを末永く。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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