目 次
■工事のきっかけを伺いました
足立区宮城のお客様より、雨漏りについてのご相談をいただきました。
以前にも雨漏り修理を承った、リピーター様です。
前回の雨漏りとは違う箇所で、雨漏りしているとのことでした。
早速点検に伺い、詳しく調べました。
雨漏りの原因は複数ありましたが、雨が入り込んでいる範囲が広いので、排水口付近が一番の要因のようです。
今回は、屋上の防水工事をご提案いたしました。
今回の工事の基本情報
工事内容:屋上防水工事
使用材料:エバーコートZERO-1H
築年数:25年
施工期間:4日間
■屋上の点検で雨漏りの原因を突き止めます
点検の様子。
ALC外壁のコーキング部分の劣化が激しいですね。
サッシ周辺のコーキングも劣化が見られます。
雨漏りの発生箇所としての可能性が疑われる、屋上の排水口付近の様子。
屋上は、シート防水を採用していました。
雨漏りしているのはお部屋の角部分で、その真上部分にご覧の排水口が設置されています。
排水口付近の防水シートは破れや浮きが見られ、かなり劣化しているのがおわかりいただけるでしょう。
また、防水シートの立ち上がりと笠木部分も切れており、雨水が入り込んでいることが予想されます。
建物の築年数は25年で、かなり経過していますので、全体の防水工事がおすすめですが、お客様は部分的な補修をご要望でしたので、今回は、雨漏りの発生箇所の修繕と防水をおこないます。
工事の手順
排水口に改修用ドレンを取り付けます。
防水シートの立ち上がり部分に、ウレタン塗膜防水密着工法による防水工事をおこないます。
笠木部分は取り外すことが困難ですので、シーリングを充填します。
劣化した手すりは水が入り込む危険があるので、エポキシ樹脂を注入します。
■工事開始:古いシートを撤去し、下地調整します
屋上防水工事の開始です。
立ち上がりのシートは、屋上の壁をぐるっと囲んでいるので、まずは古いシート切断し、取り外します。
取り外したら、樹脂モルタルで、下地調整をおこないます。
モルタルが完全に乾いたら、プライマーを塗布します。
■改修用ドレンの設置
改修用ドレンを取り付けます。
改修用ドレンは鉛製でホースが付いており、このホースから排水管へ水を流します。
防水塗装前に、ALC外壁の目地部分、立ち上がりと床の境い目に端部処理を施します。
■ウレタン防水塗装をおこないます
いよいよ、塗装工事に入ります。
使用したのは、ダイフレックス「エバーコートZERO-1H(1液タイプ)」です。
従来のウレタン塗料より2倍の強度があり、耐久性に優れているのが特徴です。
1液タイプは、硬化剤を混ぜ合わせる必要がなく、すぐに使用できるので手間がかかりません。
1液タイプとは?
従来のウレタン塗料は2液タイプで、主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使用します。
さまざまな場所に塗ることができ、耐久性が高いのがメリットです。
一方で、混ぜ合わせるのに手間がかかり、しっかり混ぜ合わせないとうまく硬化しない、混ぜ合わせたらすぐに使用しなければならないというデメリットもあります。
1液タイプは混ぜ合わせる手間がなく、硬化不良も起きないので、作業効率が格段にアップします。
塗料を塗っていきます。
立ち上がり用の塗料は、液だれしにくいように、通常の塗料よりも粘度が高いのが特徴です。
2度塗りをおこない、厚みをつくって、防水塗膜を形成しましょう。
塗膜を完全に乾燥させ、トップコートを塗ります。
そして、笠木端部のコーキング充填と手すり支柱のエポキシ樹脂注入をおこないます。
これで今回の工事はすべて完了です。
雨漏りのことなら、屋根プロ110番の雨漏り駆けつけ隊におまかせください。
今回のような屋上の防水工事も多数実績がございます。
雨漏りしてしまった、屋根の状態がどうなっているのか不安という方も、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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