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[足立区梅田]台風被害で雨樋が破損!交換工事と一緒に棟瓦取り直し工事も行いました!



【ご相談の背景】
台風の被害に遭われたご自宅の補修に関して、足立区梅田在住のA様よりお問い合わせをいただきました。近年では令和元年房総半島台風が発生したように、非常に強い勢力の台風が増えてきています。このような台風が発生すると、多くのお家が深刻な被害を受けてしまいます。

今回ご依頼いただいたA様のお住まいは、台風被害としては雨樋の破損だけで済みました。しかし、再び猛烈な勢力の台風が発生したら…と不安を抱えていらっしゃいましたので、雨樋と一緒に瓦屋根も点検することをご提案いたしました。今後の台風に備えてメンテナンスを行っておくことで、少しでも安心して過ごしていただければと思います。

目 次



施工のビフォーアフター


施工の基本情報





  • 内容:棟瓦取り直し工事・雨樋交換工事・足場工事

  • 期間:約2週間

  • 費用:詳細はお問い合わせください

  • 平米数:棟4段9m 雨樋18m

  • 使用材料:南蛮漆喰・半丸雨樋

  • 保証:付いておりません




調査・点検


点検にお伺いしたのは千葉県袖ケ浦市の2階建て住宅です。台風被害により2階部分の雨樋が外れてしまいました


台風発生後しばらくはそのままの状態で過ごされていたそうですが、雨樋が外れていると雨音もひどく、夜は寝られないほどの状態になってしまいます。そこで、状況が徐々に落ち着いた頃に私たちにお問い合わせをいただきました。


雨樋はご自身で外すことは難しいため、破損した状態で強風の日は揺れたり、きしんだりしていたようで、危険な状態でした。このような状態になってしまったときは、やはり専門家にご相談いただくのが確実です。



雨樋が外れてしまった直接の原因は台風です。しかし、雨樋自体は以前から劣化が進んでおり、雨樋を固定する受け金具も補修され針金で留められていました。そのため、雨風が勢いよく当たったことで耐えきれず、雨樋が破損してしまったのです。


今回の工事に際しては雨樋だけではなく、受け金具の交換と、劣化が進む竪樋を含めた破損部全体の交換工事を行うことになりました。



今回の台風被害は雨樋のみで雨漏りは起きていませんでしたが、今後に備えるためにも、瓦屋根の点検もあわせて行いました。


瓦屋根はドローンで全体を点検した限りでは、被害を受けた様子はありませんでした。隙間が出来やすい鬼瓦と棟の間も、以前に漆喰補修されていたようです。おそらく棟瓦の重なった部分にシーリング材が施工されていたため、固定が強固になり、瓦の並びにも大きなずれはありませんでした。



他の部分も詳細に確認すると、棟の最上部に載せられているはずの冠瓦がなく、瓦と瓦の隙間にも穴が開いていました。


また、しばらく大規模リフォームをしていなければ、屋根の防水紙や棟土も劣化しています。こうした状態だと、少しの雨でも雨水が入り込んで雨漏りを起こしかねません。



そして、一見問題が無いように見える棟の漆喰も、詳細に確認すると劣化して剥がれていました。


表面に塗られている薄い漆喰では、瓦は固定できても、雨風にさらされたり建物が揺れたりすれば剥がれてしまいます。すると、雨水が土にあたり、土が流れて瓦屋根が崩壊する恐れがあります。



ご提案した施工内容



今回は、雨樋の破損部と接している竪樋の交換工事と、棟瓦の撮り直し工事をご提案いたしました。


通常の勾配の屋根は足場仮設なしでも施工可能です。ただし、今回は足場を組み、不足分の瓦の取り付けや補修工事もあわせて行うようご提案しました。



また、台風被害により、雨戸・戸袋も開閉すら困難な状態になっていました。当社では雨戸や戸袋、サッシの補修をはじめ、雨漏り補修や自然災害による復旧工事も対応できますので、このような場合にもご安心いただければと思います。


なお、自然災害による住宅の補修には、火災保険や共済も利用できます。自動車保険のように保険料が上がったり、利用は一度だけなどの制限もありませんので、自己負担を軽減させるためにもぜひ利用を検討しましょう。被災後の年数などいくつか申請の条件がありますから、加入条件等を確認の上、お気軽にご相談ください。



工事の様子



最初に足場仮設工事を行います。雨樋や瓦工事の際にはメッシュシートを取り付けて、工事中に埃が飛散するリスクを軽減します。


まずは雨樋工事から。破損した雨樋と、雨樋を固定している金具の交換を行います。



雨水が集水器に流れるよう、金具と雨樋は傾斜をつけながら取り付けていきます。部品交換のため仕様の変更はせず、雨樋は外観にマッチするカラーで既存と同様の型(今回は半丸)を使用し、金具は受け金具にして下から支えます。


ちなみに、近年は集水力の高い角樋や、上から雨樋を吊るすように取り付ける吊り金具なども使用されることが増えています。



特に異常が見つからないのに雨水が溢れてしまうという場合は、雨樋の集水能力が追い付いていないのかもしれません。特に昨今は記録的な豪雨が増えています。現在の雨樋のままで大丈夫か、一度確認をしておくと良いでしょう。


竪樋についても、金具の交換から着手します。掴み金具やでんでんと呼ばれる竪樋金具を、外壁に対してビスで留めたり打ち込んだりしながら、雨樋を挟み込むように取り付けていきます。



次に、棟瓦の撮り直し工事を行います。今回の棟瓦は、4段の継ぎ目がシーリング材で固定されたラバーロック工法で施工されていました。取り外す際にはカッターで切りながらの作業となるため時間がかかりますが、これにより瓦の固定が強固になるため、勢力の強い台風などの被害を除き、通常生活を送る上では安心できる施工とも言えます。


ただ、施工方法を間違えば逆に雨漏りに発展する可能性もありますから、正しい施工をしてくれる工事業者かどうか、品質を見極めて依頼する必要があるでしょう。


土をしっかり取り除いたら、シリコンで防水性を高めたなんばん漆喰で土台をつくっていきます。そして木枠の型をつくり、平らにならすように漆喰を詰め込みます。



漆喰を詰めたら、1段目から順に、外側から内側に徐々に幅を変えるように棟を積みなおしていきます。雨水が入らないように、2段目からは継ぎ目が同じ位置に来ないようにずらして積む構造にします。そのまま銅線で固定しながら3段を積み上げましょう。


ここでは、シルガードという漆喰材を使用しました。これは、漆喰と水の配分を変える必要がなく使いやすい漆喰材です。ただ、封を切ったら徐々に硬化してしまうため、正しい使用量を段取りよく施工していくようにしましょう。



最後に、冠瓦を積んで頂部を保護します。冠瓦の中心に銅線を通し、丸めるように納め、取り直し工事完了となります。


鬼瓦と冠瓦の隙間を漆喰で詰め、雨漏りを起こさないよう保護します。今回は白の漆喰で施工しましたが、黒の漆喰でも品質に違いはありません。黒の漆喰は乾燥すると徐々に白く色が変わります。



施工を完了して



瓦も不足なく取り付けられ、今後の台風や雨漏りに備えることができました。


瓦屋根に限らず、棟は台風などの被害を受けやすい箇所です。また、瓦屋根は固定されていた棟が少しずれるだけで地震発生時に崩壊する危険があります。数年に一度の定期的なメンテナンスを欠かさず、ずれや歪みがあれば補修工事を施すなど、最適な対応を行いましょう。


今回工事を行ったA様のご感想


A様のアンケート



【工事前】
Q1.どんなお悩みがあり、工事を検討したのでしょうか? 
強い勢力の台風で被害があり、瓦屋根が破損したため工事を検討しました。

Q2.弊社を見つけたきっかけは?
インターネットにて検索しました。

Q3.弊社にご連絡いただいた決め手は?
口コミを見て評判が良かったためご相談しました。

Q4.担当者がお伺いし、いかがでしたでしょうか?
すぐに適切な対応をしていただきました。ありがとうございました。

Q5.当初、業者にどのような点を重視されていましたか?
信頼性があるかどうかと、適切な価格、アフターケアの有無。

【工事後】
Q1.実際に工事をお任せいただいた決め手は?
担当者の方の対応力と、丁寧に説明いただいたことが好印象でした。また、施工時の写真もご提供いただけること。

Q2.工事を終えていかがでしたでしょうか? 
工事の進行状況、予定等をしっかりご説明いただけました。工事途中の様子も写真を通じて確認でき、安心できました。

Q3.弊社を他の方にご紹介いただけるとしたら、どのようにご紹介されますか?
屋根の高所まで目で確認できるように写真を撮影していただけるので、破損箇所と状態が分かりやすいです。

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「著者情報」

 関裕一 

東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット

​サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者

18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。

​塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。

お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。

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