足立区千住曙町にて築年数の古い瓦屋根の修繕工事をおこない、雨漏りを解決しました
- 1級外壁・屋根調査士 関裕一
- 2023年8月11日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年1月14日

目 次
■工事のきっかけを伺いました

足立区千寿曙町のお客様より、雨漏りについてのご相談をいただきました。
築60年の、古い瓦屋根のお家です。
雨漏りが発生し、天井に雨染みができているそうです。
すぐに点検に伺い、屋根の状態を確認したところ、瓦の劣化が進み、固定していた瓦がズレており、隙間ができていました。
この隙間から、雨水が入り込んでいましたので、今回は瓦屋根の修繕工事をご提案いたしました。
今回の工事の基本情報
施工内容:瓦屋根修繕工事
施工期間:2日間
築年数:60年
■点検で雨漏り箇所を特定

点検時の室内の様子。
天井に、大きな雨染みが見られました。
天井板も、かなり痛んでいるようです。

点検時の屋根の様子。
黒ずんでいる瓦もありました。
長年の風雨や紫外線によるものでしょう。
瓦が劣化し、耐久性が低下しているようです。

瓦がズレて、隙間が空いている状態も確認しました。
瓦を固定する接着剤として、葺き土が使用されていました。
葺き土が、経年による劣化で、固定力が弱まり、瓦がズレてきていると思われます。

隅棟の際部分の瓦にも、ズレが見られました。
この部分の修繕をおこなうときは、隅棟を一旦取り外す必要があります。

屋根の鬼瓦部分の様子。
鬼瓦を固定するための針金が切れていました。
劣化によるものでしょう。
そのため、棟を固定する針金で、無理やり仮固定されていました。
■棟瓦の修繕、一旦瓦を取り外します

隅棟と周辺の瓦を、一旦取り外します。
この瓦はまた元に戻しますので、破損などのないようにていねいに取り外し、保管しておきます。

葺き土も、きれいに取り除きます。
ズレていた瓦を軒先部分から、修繕していきます。

仮固定されていた、鬼瓦の固定をおこないます。
数本の針金をねじり合わせ、1本の強い針金にしたもので、しっかりと固定しました。
■瓦を戻し、しっかりと固定します

取り外していた瓦を、もとに戻していきます。
隅棟と鬼瓦のつなぎ目部分には、防水処理として漆喰を塗りました。
使用したのは、白色の漆喰です。
これで、雨水が入り込むことはありません。

棟瓦の固定をおこないます。
棟全体に針金を巻いて、固定しました。
針金を巻くことで、左右にズレるのを防ぎ、棟が崩れることもなくなります。
■軒先の瓦の修繕

軒先瓦の修繕の様子。
瓦のズレの補修後、固定して補強をおこないます。
軒先の瓦には釘穴を開け、パッキン付きのビス釘を打ち、固定しています。

平瓦は、コーキングボンドを部分的に塗り、固定をおこないました。
古い屋根ですと、固定力が低下し、瓦がズレて、隙間ができてしまうことがあります。
その隙間から、雨漏りにつながることもありますので、定期的にメンテナンスをおこなうのがおすすめです。
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)の屋根プロ110番では、屋根瓦の部分的な修繕工事も承っております。
まずは、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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