目 次
■工事のきっかけを伺いました
足立区島根のお客様より、雨漏りについてのご相談をいただきました。
築30年でいままで雨漏りはなく、今回突然雨漏りが起こったとのことです。
すぐに点検に伺い、詳しく調査したところ、屋根の谷部分からの雨漏りであることがわかりました。
部分的な修理が困難な箇所であることに加え、屋根の劣化も激しかったので、屋根の葺き替え工事をご提案いたしました。
雨漏りが発生した面だけを葺き替え、もしくは屋根全体を葺き替えになります。
お客様は,、
「将来的に不安なく過ごしたい。長持ちする屋根にしたい」
ということで、全面的な葺き替え工事をおこなうことになりました。
今回は、色褪せしにくく長持ちする人気の屋根材「コロニアルグラッサ」での葺き替え工事をご紹介します。
今回の工事の基本情報
施工内容:屋根葺き替え工事
使用材料:コロニアルグラッサ
施工期間:7日間
築年数:30年
■点検で雨漏りの原因箇所を特定
点検時の室内の様子。
はじめに雨漏りを発見した2階のお部屋では、天井に雨染みが見られます。
その真下となる、1階のお部屋では、柱や壁にかなり大きな雨染みができていました。
部屋の真ん中となる箇所ですので、外壁からの雨漏りではないようです。
原因箇所は、2階の雨漏りと同じだと考えられます。
屋根裏の様子。
点検口から、屋根裏へ上って調査を続けます。
詳しく見ていくと、2階の雨染みのある真上部分に水たまりができていました。
柱も黒ずみ、カビやコケが発生しています。
ここが、雨漏りの原因箇所と特定できました。
突然雨漏りしたとのことですが、状況を見ると、徐々に雨漏りが進行していったものと思われます。
お客様ご自身で、点検口から屋根裏に上るのは危険なのでおやめください。
屋根裏の構造がわかっていないと、天井板を踏み外してしまったり、木材を固定している釘で怪我をしてしまうこともあります。
わたくしども、専門業者におまかせくださいね。
屋根の様子。
雨漏りの箇所は、屋根の谷部分でした。
谷とは、屋根面がV字にぶつかる部分です。
屋根の形状でいうと、屋根の谷間になっています。
谷は雨水の流れが集中する部分なので、雨漏りしやすい箇所です。
■工事開始:古い屋根材を撤去します
お客様のお家の屋根は、スレート屋根でした。
屋根全体にコケが発生し、かなり劣化していることがわかります。
今回の屋根葺き替え工事で、一新していきましょう。
まずは古い屋根材を撤去します。
■野地板を増し張りします
あらたな野地板を取り付けます。
野地板の状態が確認できるのは、屋根葺き替え工事のタイミングだけですので、この機会にしっかりメンテナンスしていきます。
増し張りをおこないました。
古い野地板の上に、あらた野地板を取り付ける工法です。
増し張りすることで、下地の厚みが増し、補強効果もアップします。
■防水紙を敷いていきます
防水紙を敷設します。
使用したのは、田島ルーフィングの「PカラーEX+」です。
優れた基本性能で、コスパの良い改質アスファルトルーフィングです。
葺き替え工事でも、よく使われています。
防水紙は、上から下へ敷いていきます。
つなぎ目幅もしっかりとり、雨水が入り込むのを防ぎます。
タッカーを使用して、打ち付けていきます。
■コロニアルグラッサで葺き替えをおこないます
あらたな屋根材を取り付けます。
使用したのは、ケイミューの「コロニアルグラッサ」です。
30年もきれいな状態を保つことができる、高耐久スレート屋根材です。
表面にグラッサコートという特殊な加工がされており、紫外線による色褪せが起こりにくく、長持ちします。
スレート屋根は10年ほどで、塗装メンテナンスが必要になりますが、「コロニアルグラッサ」なら、メンテナンスの回数も、大幅に少なくてすみますよ。
カラーは、グラッサブラックをお選びいただきました。
■棟板金を取り付けます
最後に、棟板金を取り付けます。
棟板金の固定するための下地材である貫板は、今回樹脂製のものを使用しました。
貫板は木材を使用することも多いですが、木材は腐食すると雨漏りにつながります。
樹脂製の貫板は腐食の心配がなく、長持ちしますのでおすすめです。
木材ですと、10年ほどで劣化し始めますが、樹脂製ならメンテナンスの手間もかかりません。
■工事が完了しました
屋根葺き替え工事が完了しました。
新しい屋根材「コロニアルグラッサ」で、美しくスタイリッシュな屋根に生まれ変わりましたね。
雨漏りも完全に解消です。
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)の屋根プロ110番では、屋根の葺き替え工事も承っております。
「屋根からの雨漏り」「突然の雨漏り」など、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。
まずは点検に伺い、お客様のお家の屋根の状態に最適な工事をご提案いたします。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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