目 次
■工事のきっかけを伺いました
足立区江北のお客様より、雨漏りについてのご相談をいただきました。
10年くらい前から雨漏りがあり、お客様ご自身で補修されたそうです。
しっかりと雨漏りを解決したいので、屋根カバーか葺き替えをお考えとのことでした。
すぐに点検に伺いました。
築50年の瓦棒屋根で、屋根材には錆びも発生し、かなり劣化が見られましたので、屋根葺き替え工事をご提案いたしました。
今回は、耐久性に優れたガルバリウム鋼板製のスタンビーを使用した、屋根葺き替え工事をご紹介します。
今回の工事の基本情報
施工内容:屋根葺き替え工事
使用材料:スタンビー
施工期間:5日間
築年数:50年
■点検で屋根の状態を詳しくチェック
築50年の屋根は、芯木なしの瓦棒葺きの切り妻屋根でした。
業者にメンテナンスを依頼したことはなく、雨漏りした際に、お客様ご自身で補修をおこなっただけということでした。
今回はしっかりと屋根のメンテナンスをおこない、雨漏りを完全に解決したいというご要望です。
屋根の上って、状況を調査しました。
屋根全体に錆びが発生していますね。
瓦棒屋根は金属なので、定期的な塗装メンテナンスをおこなうことが必須です。
紫外線や風雨などで塗膜が劣化し、剥がれると、防水力が低下しますので、錆びが発生します。
錆びると腐食しやすくなり、屋根に穴が空き、雨漏りにつながってしまいます。
塗装をおこなうことで、防水性が高まり、劣化を防いでくれます。
錆びて空いた穴を、お客様が補修した跡もあります。
コーキングを塗って補修されていましたが、そのコーキングも劣化していました。
軒先部分では、錆びて穴が空いた箇所がありました。
屋根全体に錆びが発生していることを考えると、穴を補修してもまた穴が空くという悪循環になってしまいますので、屋根を葺き替えて一新するほうがおすすめです。
■工事開始:古い屋根材を撤去
劣化した古い屋根材を撤去している様子。
バールなどで、ていねいに撤去していきます。
■野地板の増し張りで、補強効果アップ
防水紙も撤去し、野地板だけの屋根になりました。
あらた野地板を取り付けていきます。
古い野地板はそのままに、その上にあらたな野地板を取り付ける、増し張りをおこないました。
増し張りすることで、屋根の耐久性がアップします。
古い野地板を撤去する手間もなく、作業効率も良い方法です。
屋根の重量は上がりますが、軽量の屋根材を使用するので問題ありません。
■新しい防水紙の敷設
防水紙を敷設している様子。
雨水は上から下へと流れていきますので、防水紙は下から上へと敷いていきます。
重なり部分は、10センチ以上とることで、雨水が入り込むのを完全に防ぎます。
使用した防水紙は 田島ルーフィングの「タディスセルフ」です。
遅延粘着型の防水紙で、貼った直後なら貼り直しができるのが特徴です。
貼って数時間ほど経つと、強固な粘着力と防水効果が発揮されます。
■ガルバリウム鋼板製の屋根材「スタンビー」で葺き替え
あらたな屋根材を取り付けている様子。
使用した屋根材は、稲垣商事の「スタンビー」です。
たてぶきの嵌合タイプの屋根材です。
嵌合タイプは、凹凸になった屋根材をはめ込むだけで取り付けられます。
施工時間が短くなり、作業効率も良い人気の屋根材です。
素材は、ガルバリウム鋼板製。
耐久性に優れ、軽量なのが特徴です。
カラーは、バンブーグリーンをお選びいただきました。
最後に、棟板金を取り付けます。
貫板は、タフモックを使用しました。
タフモックは、樹脂製です。
貫板には木材を使用することが多いですが、木材は経年劣化で腐食すると、固定力が低下してしまいます。
棟板金が飛ばされてしまうという危険も!
樹脂製は、経年による劣化や腐食の心配がなく、長持ちするのでおすすめしています。
■工事が完了しました
スタンビーを使用したことで、施工期間が短くなった、葺き替え工事の完了です。
さわやかなグリーンカラーの屋根に生まれ変わりました。
もちろん、雨漏りも完全に解消です。
お客様には、
「こんな短期間で、屋根がきれいになるなんて!」
と、ご満足いただきました。
屋根の葺き替え工事なら、サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)の屋根プロ110番におまかせください!
まずは点検に伺い、屋根の状態をくわしく調査、お客様のお家の状態に最適な工事をご提案いたします。
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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