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屋根の修理/リフォームっていくらでできる?費用の相場や疑問にお答えします その3




この記事では

  • 損をしない業者の選び方

  • 火災保険が屋根修理に使える

  • 屋根修理のDIY費用

  • 屋根修理リフォームをお得にする方法

  • まとめ

などの内容を解説していきます!


目 次






屋根修理費用で損をしない業者の選び方


どんな屋根修理業者でも工事には適正な費用を見積もってくれるはず、と信じているお客様も多いと思います。

ですが、中には不正をしたり、手抜き作業をしたりする悪徳業者と呼ばれる業者も残念ながらいるのです。


屋根修理をするのに特別な資格は必要なく、経験や知識で身につけた技術を頼りに作業しています。

会社を構えておらず個人でも業務を請け負っている業者もおり、数多い業者の中には、そういった不正を行う業者も存在してしまうのです。


普通に生活していて見えにくい屋根などの修理は、もし不正や手抜きが起こっていたとしても気づきにくいと言えます。


例えば、簡単な屋根修理をしてもらった業者から後から後から他の部分の修理の必要を伝えられ、言われるがままに何度も無駄な修理を行なう契約を結んでしまい、結果的に高額な費用を払ってしまうお客様もいるのです。


大切なお金とお家を守るために、適正費用でしっかりと工事をすすめてくれるような優良業者の選び方を見ていきましょう。


適正費用で工事をしてくれる業者の見極め方


屋根修理の費用を適正な価格で見積もりしてもらうためには、優良な屋根修理業者を見つけることが必要不可欠です。


しかし、全国に屋根修理業者は数十万、東京都足立区だけでも100社以上の屋根修理業者がいるのを知ってしましたか?

他にもインターネットで「足立区 屋根修理 業者」といったキーワードで調べると、Googleでは約500万件の検索結果が出てきます。


業界知識がある弊社であっても、安心して工事を依頼できる業者は各地域に2〜3社ほどだと考えています。

ページを一つ一つ見ていたらキリがありませんし、その中から優良業者を見極めることは非常に難しいでしょう。


そこで、ここでは業者の優良審査や適正な見積もり金額を判断するためのポイントをお伝えできればと思います。


適正な屋根修理の費用を出してくれる業者を見極めるためのポイントは以下の5つです。

  • ポイント1:営業スタッフの給料形態が歩合制ではない

  • ポイント2:現地での点検作業を30分以上行う

  • ポイント3:値引き額は10万円以内である

  • ポイント4:地域密着の業者である

  • ポイント5:訪問販売業者ではない

まず絶対に押さえておきたい基本として上記の5つを選びました。

選んだ業者がこのポイントに当てはまらなかった場合、もう一度検討することもおすすめします。


ポイント1:営業スタッフの給料形態が歩合制ではない

歩合制で給料が入る営業スタッフは、契約をとる事が最優先になり、お客様の視点で必要な工事を適正な価格で提供しようという思いが薄れてしまっていることが多いです。


例えば営業主体の業者で、契約を取った営業スタッフに歩合が入る制度だった場合、おそらく少しでも費用のかかる工事をお客様に売り込もうとするでしょう。

そのような業者はやはり利益を優先する考え方が強いため、「お客様のため」ではなく「自社の利益のため」の屋根工事になってしまう恐れがあります。


お客様が部分的な屋根修理を希望していても、葺き替えや重ね葺きなど金額の大きなリフォーム工事を強く進めてくる業者は要注意と言えます。


また営業主体の屋根修理業者は、実際の作業を下請けに回すケースが多いです。

下請けに仕事が回されるということは、営業業者と下請け業者の2社がお家の屋根修理に関わることになります。

営業会社と下請け会社との間には紹介料(中間マージン)が発生するので、屋根修理の相場より費用が高額になってしまうのです。


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屋根修理では営業主体の業者ではなく、職人主体の業者を選びましょう。


ポイント2:現地での点検作業を30分以上行う


点検は、屋根であれば30分以上の時間をかけて行う必要があります。


適正費用を出すような優良業者は、見積もりを出すための点検作業を大切にします。

現地での点検作業とは、業者がお家の屋根を実際に目で見て修理が必要な部分をチェックする工程のことを指します。


点検作業が十分に行われなかった場合、見積もり外の追加費用がかかってしまうこともあります。

最初の点検作業で劣化していて修理が必要な部分を見落としてしまい、後から修理が必要な箇所が発見されてしまうというケースです。


次に、点検作業の悪い例を確認しておきましょう。

  1. 屋根に上らず、遠目で見るだけで見積もりを出す

  2. 点検作業が短時間(10分~15分)で終わる

  3. 写真や動画などを使って記録をしていない

1のような、屋根に上らずに見積もりを出す業者は論外ですし、2のような15分前後の短時間の点検作業では丁寧に確認しているとは言えません。


優良業者と言われる業者は外装工事の場合点検作業を1時間以上かけて行うことは一般的で、当然屋根についても30分以上の時間が必要です。

隅々までしっかりと点検をする事で、追加費用の発生を抑えた適正費用を算出できるのです。


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気になる部分を写真等で記録を取り、お客様にも分かりやすいように状況を説明してくれるような業者であれば安心です。


ポイント3:値引き額が10万円以内である


大幅な値引きをちらつかせて契約を取ろうとする営業にも注意が必要です。

なるべく安く、丁寧な施工をしてもらうことをお客様が希望することは多いですし、値引きに惹かれるのは当然のことです。


ですが前提として、適正費用とは工事に必要十分な費用に会社の利益を加えた金額のことここからさらに大幅に安くできる金額ではないのです。


もし、適正費用から値引きを行なってしまった場合、必要な費用がまかなえなくなります。

費用が足りなければ希望していた屋根の修理を十分に行えないだけでなく、後々劣化が再発することも大いにありえます。


全ての値引きが悪質だということではありませんが、目先の金額の安さやお得さで業者を選んでしまい、失敗するケースも多々あります。

特に、初めて屋根修理を行う方は知識も少なく、大幅な値引きやお得なキャンペーンに誘導され、言われるがままに契約をしてしまうお客様もいらっしゃいます。


こういった大きな値引きは見積もりを多く設定し、その上で金額操作を行なって、値引きしたように見せかけた不正な手口です。


屋根はお家の重要な部分ですから、不具合があればお家の耐久性や家族の健康状態にも影響を及ぼすこともあります。

優良業者であればそういったお客様のことを考え、必要な工事を適正な金額で施工してくれるため、値引きのような方法でお客様を惑わせるようなことは決してありません。


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適正費用を提案するのがお客様への誠実な対応です。

お家のメンテナンスは定期的に行わなくてはいけないので、長いお付き合いができるかどうかも業者を選ぶ際の重要なポイントです。


ポイント4:地域密着の業者であるか

屋根修理で適正費用を出してもらうためには、地域の優良業者を選ぶ必要があります。


これは移動距離の問題で、お家から遠い業者は移動費の分工事費用が高くなってしまうためです。

特に他県からやってくる業者は、移動距離が長いためかなりの移動費がかかります。

どんなに評判の業者であっても移動距離の長い業者に依頼するのは賢明な判断とは言えません。

適正な価格で作業をしてもらうためには、余計な費用のかからない地域に根ざした業者を選びましょう。


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見積もりの中には屋根の修理費だけではなく、移動費などの経費も含まれます。

また、何か不具合があった場合にすぐに駆けつけてもらえることも地元の業者を選ぶ大きなメリットになります。


ポイント5:訪問販売業者ではない


特に気を付けたいのは、訪問販売の業者に屋根修理を依頼すること。

なぜかというと適正費用での工事には確実ににならないと言えるからです。


地域に業者数が少ない場合は訪問販売が主流となっていないところもあります。

しかし住宅が密集している都市部には屋根修理の業者も多く、お客様の奪い合いになってしまっているという現状があります。

つまり、業者は少しでも契約を増やそうという思いから訪問販売という形を取っているのです。


だた、営業が執拗すぎたり説明していた内容と異なる契約をしたりするなど、訪問販売のトラブルは消費者センターなどにも盛んに報告・相談されています。


訪問販売の被害で特に多いのが、ポイント3で説明したような値引きをちらつかせる被害です。

値引きを提案し、契約を即決させようとする訪問販売業者は、現地調査も数分で終わらせ、見積書も曖昧な状態になっていることが頻繁にあります。

そのような状況では工事がうまくいくはずはありません。


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弊社でもお客様から以前訪問販売でトラブルになったという話をしていただくことがあります。

だれでも被害に遭う可能性があるため、即決せずしっかりと検討することが大切です。


問題が再発したら?


業者の良し悪しに関わらず、難しい内容の屋根修理工事の場合は症状が再発する可能性もあります。

もしものことに備えて、契約を結ぶ前に業者に工事後の不具合への対応について確認しておきましょう。

  • アフターフォローに入ってもらえるのか

  • どこまで無料で対応してもらえるのか

  • アフターフォローの期限について

このような保証の内容を確認しておかないと、トラブル再発の際に追加費用が発生してしまう恐れもあります。

そんなことのないように保証について詳しく確認し、業者と取り決めをしたことを書面に残しておくと安心です。

もし業者との認識が違っていた場合も、書面を提示しておけばそのとおりに対応してもらえるはずです。


お家を守り、無駄な費用を払わないようにするためにも再発後の対応については事前に確認しましょう。



屋根修理リフォームの費用に火災保険が使える?


台風などの災害によって起きた屋根の症状は火災保険における「風災」に当たり、補償の対象になります。

そういった場合には、火災保険を利用して0円で屋根修理・リフォームを行うことも可能です。


ただし、0円で修理やリフォームができるからといってデメリットがない訳ではありません。

ここでは、火災保険で屋根修理・リフォームをするメリットとデメリットについてお伝えします。


火災保険を使うメリット


火災保険を使うメリットとしては、屋根修理・リフォーム工事の費用が0円になることがあるということです。


台風などの災害による被害だと断言できないような破損などの症状も、鑑定人に診てもらい風災に当たると判定してもらえることもあります。

台風被害だけではないかも…と最初から諦めてしまわず、一度火災保険会社に申請してみることもおすすめです。


火災保険を使うデメリット

火災保険を使うデメリットとしては、トラブルに巻き込まれやすいという点です。

例えば、

  • 火災保険の対象外の工事をされて追加費用が発生する

  • 故意に保険の対象外の工事をしない

  • 業者が火災保険を代理で申請し、上前をはねる

  • 診断する際、故意に屋根の一部を壊し、工事個所を増やす

  • 経年劣化の症状でも、すべて火災保険の適用範囲だと偽る

  • やりとりを書面で残さず契約する

  • 見積もり内容があいまい(専門知識がない)

  • 契約後、キャンセルしようとすると5割以上の違約金を請求される

などあらゆるバリエーションがあります。


このように、火災保険の適用で工事を行う際のデメリットは、業者の不正に関係する内容です。

火災保険で工事を行うことが決まった場合は、何よりも優良な屋根業者を見つけることが重要になります。


必ず0円になる訳ではない!


火災保険は、申請したら必ず適用されるというわけではありません。

あくまでも保険会社が定義する「風災」の被害にあった場合に限ります。


以下のような例は火災保険の申請をしても承認されないこともあります。

  • 経年による劣化症状だと判断された場合

  • 故意に壊したと判断された場合


屋根は常に紫外線や風雨の影響を受けているため、月日が経つにつれて劣化症状が現れます。この経年劣化の症状だと判断された場合は火災保険を使って工事することはできません。

そして、申請が通るようにわざと屋根を壊したり嘘の証言をしたりすれば、保険会社から詐欺罪で訴えられる場合もあります。


しかし、屋根に発生している不具合が経年による劣化なのか風災の被害なのかは、専門家の目でないと判断はできません。


最初から「火災保険を受けられないだろう」と諦めるのは早いです。

火災保険の適用外だと思っていても、念のために申請をしたら保険がおりたという例も多数聞いています。

災害後に屋根の不具合に気づいたらまず火災保険の申請をしてみることもおすすめします。


火災保険の申請方法


ここで、火災保険の申請の流れを確認しておきましょう!


  1. 火災保険会社へ連絡、書類を送付してもらう

  2. 業者へ見積書の作成と修理箇所の写真撮影を依頼する

  3. 火災保険の書類・見積書・写真を保険会社へ送付する

  4. そのまま保険がおりる、または保険会社が調査に来る

  5. 承認・不可の連絡

以上の流れで手続きは進みますが、保険会社からその都度説明もあり比較的簡単に申請できます。


ここで重要なのは、2.の屋根修理業者への見積もり依頼です。

火災保険会社へは、屋根修理の見積書と修理箇所の写真やどんな修理が必要か記載された診断書が必要となります。


ただ、2~3社に見積もりを出すとなると、中から信頼できる業者の見積書で申請をする形になり、時間もかかってしまいます。

火災保険の手続きをする際は、保険会社へ連絡するのと同時に屋根修理業者への見積もり依頼も行なっておくのがおすすめですよ。


火災保険が扱えない業者もいる!

火災保険へ提出するための見積書や写真には、決まった形式があります。

経験のある業者なら安心ですが、例え優良業者であっても火災保険についての知識が少ないことも十分考えられます。

業者選びの際は、火災保険の扱いに慣れている業者を検索サービスなどを使って調べてみることがおすすめです。



屋根修理リフォームのDIY費用


費用を抑えるため、小さな修繕であればご自身で屋根の修理を行いたいと思っている方も多いと思います。

屋根修理をDIYするには、まずは道具をそろえることが必要です。

以下では、よく屋根修理のDIYで使用される材料や道具の価格の目安をまとめています。

ぜひ参考にしてください。

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安全対策もなく、屋根に上がって行う作業は大変危険です。

怪我をしてしまう危険性もあるため、手が届きにくい部分はプロの屋根修理業者に依頼することをおすすめします。


屋根修理リフォームをお得にする方法


実は屋根修理のタイミングに合わせて外装塗装を行うとお得になることもあります。


屋根修理・リフォームや外壁塗装は高所作業でもあり、職人の方の安全性や仕事の効率を考えると足場を組む必要があります。

この足場を組むとなると、足場の設置解体費用として平均して約20万円以上の費用がかかりますが、この足場代は一回の工事費用の中でも多くを占めることになります。


要するに、屋根の修理をする際は同じく足場を使う外壁塗装工事を一緒に行うことで無駄な足場費用がかからず、お得に工事することができるのです。


あまり知られてないのですが、屋根と外壁は築10年前後からメンテナンスが必要になるとされています。

足場を組む回数を少なくし、工事にかかるコストをなるべく抑えていきましょう。


まとめ|屋根修理リフォームに不安を感じているあなたへ


Q.屋根修理の費用相場は?

A.修理の種類により異なります。

棟板金の取り替えであれば3万~12万円、雨樋の修理であれば3~10万円が相場です(いずれも約30坪の建物場合)。

また、屋根の状況によっても異なります。


Q.屋根修理が必要な目安は?

A.屋根の割れ、色あせ、コケやサビなどの劣化症状が出てきたら、メンテナンスを検討してください。

また、屋根材によってメンテナンスの周期は異なるため、気になった場合は業者へ相談してみることもおすすめします。


Q.屋根修理はどんな業者に依頼するべき?

A.優良業者を見極めるための5つの指標があります。

営業スタッフの給料形態が歩合制ではない

  • 現地での点検作業を30分以上行う

  • 値引き額は10万円以内である

  • 地域密着の業者である

  • 訪問販売業者ではない

屋根修理の費用相場や、費用面で損をしないための注意点についてまとめてきました。

ぜひお家や家計を守るために役立てていただければと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました!




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「著者情報」

 関裕一 

東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット

​サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者

18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。

​塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。

お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。

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