遮熱・断熱性塗料の効果は色で変わる!失敗しない屋根塗装の色の選び方とは?





屋根塗装は、紫外線や雨風からご自宅を守るために必要なメンテナンスです。

塗装工事は、ただ塗料を塗り直すだけではありません。

塗料を塗ることで屋根を保護する塗膜を形成し、劣化防止を防ぐという重要な役割があります。


しかし、屋根の状態はなかなかご自身でチェックすることはできません。

だからこそ、屋根の状態に合った、後悔のない屋根塗装にしたいですよね。


屋根塗装をするときは、塗料の種類や耐久性能、価格など様々なものを比較することが必要です。最近では遮熱、断熱、低汚染、防藻・防カビなど、特殊機能が付いた塗料も注目されています。

塗装だけでご自宅のお悩みを解決できるかもしれないので、こういった機能性塗料を検討する方も増えているんです。


そして、最後に決める必要があるのは塗装の「色」です。

屋根は外壁に比べてぱっと目につく部分ではありません。

そのため、塗料の耐久性や機能にはこだわっても、色はなんとなく「無難にブラックかブラウン系で」と決めてしまう方も多いです。


ですが、実は色によって塗料の効果は変わります。

せっかくいい塗料を使ったのに、色のせいでその機能を十分発揮できないのは、とてももったいないですよね。

そこで、今回は、塗装の効果を最大限発揮させるための色について、解説していきます。

色選びのポイントもお教えしますので、ぜひ屋根塗装の際の参考にしてくださいね。



1 屋根塗装が必要な屋根材

色のお話をする前に、まず、あなたのご自宅の屋根材は塗装工事が必要かどうか確認していきましょう。


●和瓦

日本瓦とも呼ばれている和瓦は、粘土を高温で焼き上げてつくられます。

雨水が染み込むことはありませんので塗装は必要ありません。瓦の色あせを塗り直す塗料はありますが、塗装をしても塗膜が剥がれやすいため、あまりおすすめはできません。

塗装によって和瓦の耐久性能を上げる、ということはできませんので、劣化には基本的に補修工事で対応します。


●セメント・乾式コンクリート瓦

セメント、砂、水を混合し、セメントの化学反応で効果させた瓦です。

防水性がなく雨水を吸い込んでしまうので、塗装による保護が必須です。しかし、施工後40年以上経過している場合が多いので、状態によっては屋根の葺き替え工事で対処することもあります。

塗装でのメンテナンスで問題なければ、自宅の屋根材が「モニエル瓦」かどうか確認しましょう。塗装の処理の方法が異なります。


●化粧スレート

日本の住宅の8割に使用されている、現在主流の屋根材です。

セメントと繊維質などを混ぜ合わせた素材で、塗装の保護が必要です。

だた、一時期アスベスト問題を受けてノンアスベストの屋根材が販売されていましたが、この屋根材は耐久性が弱いことが判明しています。

塗装だけでは対応できない劣化もありますので、屋根塗装のメンテナンスが適切かどうかは確認する必要があります。


●金属屋根

アルミニウムと亜鉛の合金でメッキしたガルバリウム鋼板が人気です。

耐久性が高く経年変化が少ないと言われますが、傷がついてしまうと錆はできてしまうので、塗装は必要です。

下塗りの際は必ず錆止め効果のある塗料を使用します。


●アスファルトシングル

表面に石粒を吹き付け接着してある屋根材です。海外では一般的な屋根材で、見た目も美しく日本でも検討する方が増えてきています。

石粒の剥がれが気になる場合は、屋根塗装で保護することができます。

ただ、油性塗料は使用できませんので、水性塗料を選びましょう。


●陸屋根

フラットな陸屋根は屋根材を使用していないので、塗装は不要です。

ただ、平らなことから水はけが悪く、雨漏りのトラブルが心配されます。防水工事業者に相談して、しっかりと防水処理を行うことが重要です。



2 機能性塗料と色の関係

続いては、機能性塗料と色の関係について解説します。

遮熱・断熱性の塗料は、色によってその効果が変わりますので、機能の高さだけでなく、色選びも気を付ける必要があります。


①遮熱・断熱とは?

まずは、遮熱・断熱の塗料とはどういったものか、機能を詳しく見ていきましょう。

〇遮熱性の塗料

太陽光を反射させることで屋根が熱の吸収を抑制し、屋根・室内の温度上昇を抑えます。

〇断熱性の塗料

熱が伝わるのを抑制し、室内の温度変化を抑えます。


②色選びのポイント

黒は熱を集め、白は反射させるというのは、皆さんの日常の中でも感じることかと思います。

黒より白のTシャツを着たほうが涼しい、ともよく言われますよね。


ある自動車メーカーでは、黒と白の車を同じ条件下に置いたところ、黒い車のほうが車内の温度が10℃高くなった、という結果を発表しています。

塗装についても、これと同じことが言えますね。

暑さ対策に遮熱塗料を使いたい、という方は多いです。

ですが、黒の塗料を使ってしまうと、折角の遮熱効果が最大限発揮されず、期待した効果が得られないかもしれません。

遮熱塗料の黒と、通常塗料の白とでは、通常塗料の白のほうが遮熱効果を感じられる場合もあります。


また、室内を涼しくしたい、という希望であれば、見た目という面からも白を選ぶのがおすすめです。

白のほうが重たくなく涼しげな印象を与えてくれます。



3 色の選び方とお勧めカラー

続いて、屋根塗装の色の選び方と、おすすめのカラーを紹介していきます。


①色の選び方

色を選ぶ際に気を付けるポイントは、以下の4つです。


・美観性

屋根は直接雨水や紫外線を受けるため、経年劣化で汚れや苔が発生しやすいです。

汚れが目立ちにくい色を選びましょう。


・外壁の色との相性

外壁との相性は重要です。それぞれ好きな色、というだけで選んでしまうとお家のバランスが悪く見えてしまいますので、注意が必要です。


・機能性塗料の効果

前述したように、遮熱・断熱性の塗料と色には大きな関係があります。効果を発揮できる色を選ぶのがおすすめです。


・周辺環境に馴染むか

周囲の環境に合った色か、景観を損ねないか考慮しましょう。


②屋根塗装におすすめの3色

●グレー

黒ほど重たい印象にならず、かつどんなカラーとも相性がいい人気色です。

白に近いグレーほど遮熱・断熱効果を損なわず、白より汚れが目立ちにくいというメリットもあります。

外壁が何色でも合わせやすく、上品な仕上がりになります。


●ブラウン


温かみのあるブラウンは、グレー同様どんなカラーとも合い、優しい印象を与えます。外壁をイエロー・ベージュなど暖色系にしたい、という方から高い人気があります。

遮熱・断熱性能との相性もよく、効果が期待できます。


●グリーン

家をおしゃれに見せたい、という方に人気のグリーン。

自然の色なので周囲にも馴染みやすく、洋風な仕上がりになります。明るさ・濃さなど、外壁の色との相性も含めて決めましょう。

汚れが目立ちにくく、淡い色にすることで遮熱・断熱性能も損ないません。


【 CHECK!】色の「面積効果」を考慮しましょう

屋根塗装の色を決める際は、実際の屋根材に色を塗った見本板で実際の色を確認しましょう。


このとき、「面積効果」について考えておくことが重要です。

面積効果とは、同じ色でも、面積が大きいほど明るく見え、小さいほど暗く見えるという現象です。

屋根は面積が広く、太陽光が直接あたるので、

実際塗装をしてみると「思ったより色が明るかった…」という場合もあります。


色選びでカタログや見本板を見るときは、実際の塗装のほうが明るく見えやすい、ということを念頭に置いておくといいですよ。



4 色と心理効果


先ほどは屋根塗装におすすめの色を紹介しましたが、折角だから今までと違う色にしたい、おしゃれな色に塗り替えたい、という方も多いです。

新築・リフォームの際には、ブラック・ブラウンなど

選べる色が限られていることも多いので、好きな色を選べるのは嬉しいですよね。


ブルー・レッドなど明るい色を屋根に使うときは、外壁との相性を考慮しましょう。

外壁は彩度の低いホワイト・グレー系にして、屋根をアクセントにするのがおすすめです。

また屋根と外壁の色を同系色で合わせても、綺麗にまとまりますよ。

さて、ここからは、色の心理的な効果についてご紹介します。

屋根をブルーやレッドなど明るい色にすると、当然屋根が目立ちますので、どんな印象になるか見ていきましょう。


・ブルー

落ち着いたイメージで、涼しげ・清潔感といったイメージが強いブルー。

近年では、汚れが目立ちにくく、黒より重たい印象にならないネイビーの人気が高まっています。


・レッド

情熱の色で、元気・活発という印象を与えます。ワインレッドやボルドーのような深みのある赤で、落ち着きはありつつもおしゃれな雰囲気に仕上げることもできますよ。


・イエロー

最も明るく、ポジティブな印象を与えます。

看板・信号にも見られるように、一番目に入りやすい色と言われており、塗装では少し明るさを抑えたイエローが使われることが多いです。


・ホワイト

清潔さや美しさを感じさせるホワイト。洋館やお城が白いことからわかるように、高貴な印象も与えます。

真っ白ではなく、オフホワイト・アイボリーなどのカラーで印象を和らげるのがおすすめです。

また、実際の大きさより大きく見せる効果もありますよ。


・ブラック

艶のあるブラックは、高級感・スタイリッシュな印象を与えます。

とりあえずブラックで、という方は多く、どんな色にも合わせやすいカラーです。実物よりも小さく見せる効果があります。


【 CHECK! 】STOP!明るすぎる色には注意が必要です

原色のように明るい色は色あせしやすく、外壁とのバランスをとるのも大変です。

実際塗ってみると、想像以上に明るかった、という場合もあります。


周辺環境に馴染むか、景観は損なわれないか、ということを考慮して、原色に近い色は避けるのがベターです。

絶対に塗りたい色がある!という場合には、彩度・明度を落とすなど、工夫して色を決めていきましょう。





















5 カラーシュミレーションで仕上がりをチェック

ここまで、機能性塗料と色の関係や、色選びのポイントを紹介してきました。


ですが、なんとなくカラーを決めてしまう方も多いかと思います。

特に、緩勾配屋根・狭小地住宅・3階建て住宅などは日常的に屋根を見る機会がないため、色にこだわらない方もいらっしゃいます。

逆に、日常的に屋根が目に入りやすい、急勾配屋根の住宅にお住まいの方は色選びを重要視されています。


ただ、屋根が普段から見えても見えなくても、折角塗装をするのですから、後悔しないようにしたいですよね。

前述したように、遮熱、断熱性の塗料を使う場合は、色によって効果が変わることを念頭に置いておきましょう。黒は避け、熱を吸収しにくいホワイト系を選ぶのがおすすめです。

また、外壁との色のバランスや、周囲の景観に馴染むかどうか確認しながら選びましょう。

一般的に、淡色の屋根は外壁とバランスを取るのが難しいです。

ですが、実際塗った時にどんな見え方になるか、考えながら色選びができれば素敵なお家に仕上げることができますよ。


そんな色選びの際に、ぜひ活用していただきたいのがカラーシュミレーションです。

実際に屋根・外壁の色を変えたとき、どんな印象になるか確認することができます。

カラーシュミレーションのサービスの有無は業者によって異なりますので、ぜひ確認してみてください。



6 おすすめの高耐久・機能性塗料3選

最後に、塗装の専門家おすすめの機能性塗料を3つご紹介します。

塗装で、お家のお悩みまで解決できるなら、一石二鳥ですよね。機能性塗料を検討している方は、ぜひ参考にしてください。


●サーモアイ

まずご紹介するのは、大手塗料メーカー日本ペイントの遮熱性塗料です。

従来の塗料は、上塗りしか遮熱効果を持ちませんでしたが、この塗料は下塗りにも高い遮熱性能を与えます。

カラーラインナップも40色以上と豊富で、その中でもクールホワイトは日射反射率が91%と抜群の性能です。


また、サーモアイシリーズは道路用・外壁用など幅広いラインナップを展開しています。

外壁や屋根だけでなく、玄関先やコンクリートテラスに使用して、熱の吸収を抑えることもできますよ。


●ダイヤスーパーセランマイルドIR

株式会社ダイフレックスの「ダイヤスーパーセランマイルドIR」は、耐候性・低汚染・遮熱性を持つ超高耐久の塗料です。

暑さの原因となる原料である「カーボンブラック」を別の塗料で代用することで、高性能な遮熱性を実現しています。

塗膜が強く劣化しにくい無機塗料と、柔軟性の高い有機塗料を合わせており、25年以上の耐用年数を誇ります。

そのため、千葉マリンスタジアムなどの大規模施設や、学校にも多く使用されている塗料です。


●ガイナ


株式会社日進産業が製造・販売する「ガイナ」は、元々ロケットの機体の温度上昇を抑えるために開発された塗料です。


断熱塗料として有名ですが、耐久性も高く、騒音やにおい、結露対策もできる多機能な塗料です。

外壁・屋根などの外装用・窓ガラス用の塗料もありますので、まとめて断熱対策をしたい、という方にもおすすめです。



7 さいごに

今回は、「色」という