目 次
今回の工事の基本情報
川口市芝新町のお客様より、塗装メンテナンスのご依頼をいただきました。
今回は、クレストホーム施工の住宅の、外壁と屋根塗装工事をご紹介します。
■リフォームデータ
・施工内容・・・・外壁塗装、屋根塗装、付帯部塗装、コーキング、ベランダ防水、
サイディング工事、伝い防止水切り設置工事
・工事期間・・・・4週間
・工事価格・・・・¥1,311,000
・ハウスメーカー・クレストホーム
・施工エリア・・・川口市芝新町 築14年
・施工内容詳細・・【外壁塗装】日進産業 断熱塗料ガイナ…N-77、35-50D
【屋根塗装】SK化研 プレミアムルーフSi…N-40
塗装前の様子
塗装工事前のお家の様子です。
外壁の塗装は、断熱・遮熱塗料 日進産業「ガイナ」
屋根の塗装は、断耐候性に優れたシリコン塗料 エスケー化研「プレミアムルーフSi」を使用しました。
足場の架設
まずは足場の架設をおこないます。
足場の架設は、作業の効率化だけでなく、安全に作業をおこなうためにも重要な工程です。
また、足場にメッシュシートを設置することで、塗料や汚れの近隣への飛び散りを防ぐこともできます。
サイディングの補修工事
浮きが見られた、サイディング外壁の補修をおこないます。
コーキングで補修しました。
サイディング外壁のメンテナンスについて
窯業系サイディングは、セメントを主原料とし、繊維などを混合した板状の外壁材です。
強くてしなやかさがあり、現在の日本の住宅の外壁材として、主流となっています。
耐火性に優れ、デザインも豊富です。
日中、日が当たる箇所では外壁が熱を吸収し、温度が上昇すると膨張してきます。
日差しがなくなると、外壁が冷えてきて元の大きさに戻ります。
これは、トースト現象といわれるものです。
膨張と伸縮を繰り返すことにより、サイディング外壁を固定している釘が浮いてきて、それとともに外壁自体も浮いてきてしまいます。
材質自体に防水性能がないので、日が当たらない箇所や湿気が滞留しやすい箇所では特に、しっかりと防水処理をおこなう必要もあります。
10年に一度程度は、塗装とコーキングのメンテナンスをおこなうことが大切です。
耐用年数を過ぎ、劣化が激しくなってしまうと、サイディングの張替えなど、大規模な工事をおこなうことになります。
ジョイントエンペラーで外壁のコーキングの打ち替え
コーキングの打ち替え前の様子。
まずは、古いコーキングを撤去します。
マスキングテープで養生をおこない、プライマー(下塗り材)を塗布します。
コーキング材(ジョイントエンペラー)を充填し、へらを使い、コーキング部分をならします。
マスキングテープを取り外し、コーキングの打ち替えは完了です。
次世代型の長寿命コーキング材「ジョイントエンペラー」について
高機能で寿命の長い塗料が主流となっている現在、コーキング材にも高性能な製品が求められます。
一方で、高機能塗料の寿命が長いのに対し、コーキングの寿命が短いのでメンテナンスの頻度が違ってくるという問題が発生しています。
塗料が劣化する前に、コーキングが先に寿命を迎え、劣化し亀裂や剥離が発生してしまうのです。
この問題を解決できるのが、「ジョイントエンペラー」です。
従来のコーキング材の寿命は数年ですが、「ジョイントエンペラー」は、20年という、長期間の耐久性を誇ります。
柔軟性・防水性も抜群です。
「ジョイントエンペラー」と、高機能塗料とを組み合わせて使用することで、メンテナンスの頻度も少なくすみ、メンテナンスコストも抑えることができます。
バイオ洗浄+高圧洗浄で、汚れをしっかり洗い落とします
バイオ洗浄液を混合している様子。
洗浄液混入後、しっかりと混ぜ合わせます。
外壁洗浄の様子。
バイオ洗浄液をかけ、高圧洗浄をおこないます。
屋根洗浄の様子。
バイオ洗浄液をかけ、高圧洗浄をおこないます。
バイオ洗浄について詳しく!
特殊な薬品を使い、洗浄をおこなうことをバイオ洗浄といいます。
水だけで洗い落とす高圧洗浄では、落としきれないカビやコケなどの菌も、根こそぎ洗い落としてくれます。
しっかりと汚れや菌を洗い落とすことで、塗料の性能を十分に発揮し、長持ちさせることができます。
水の水圧だけで落とす高圧洗浄より、外壁や屋根への負担も少なくなるのもメリットです。
断熱・遮熱塗料ガイナで外壁塗装
外壁塗装の様子。
下塗りをおこないます。
中塗り、上塗りで仕上げます。
外壁の塗装が完了しました。
外壁塗装について
塗装の施工は、ローラーと吹き付け塗装がありますが、当社では、主にローラー塗装でおこなっています。
吹き付け塗装は、専用の器具で、霧状に噴霧して塗装をおこないます。
短時間で広範囲を塗装できるのが、メリットです。
ローラー塗装は、専用のローラーを使い、塗っていきます。
ローラー塗装は、手作業のため時間はかかりますが、吹き付け塗装よりも塗膜が厚くしっかり付き、ムラのない美しい仕上がりになります。
また、ローラー塗装ですと、近隣への塗料の飛び散りも防ぐことができます。
塗装は、下塗り→中塗り→上塗りと3回塗りをおこなっています。
しかし、外壁材の種類や塗装面の状態などによって4回塗りをおこなうこともあります。
長持ちするきれいな塗膜に仕上げるには、塗布量を守り、しっかりとていねいに塗装をおこなうことが大切です。
塗料について
高機能塗料が数多く登場し、塗装はお家の美観だけでなく機能性も重視される時代です。
フッ素塗料や無機塗料などの、超高耐久性塗料や、遮熱や断熱に優れた塗料など種類も豊富です。
当社でも、高機能塗料を取り揃えております。
こだわりたいこと、どんな性能を求めているのかなどお伝えください。
快適に過ごせる高機能な塗料選びのお手伝いをさせていただきます。
付帯部の塗装
・軒天
軒天塗装の様子。
まずはケレン作業で下地を整えてから、2度塗りをおこないます。
仕上げ塗装をおこない、軒天の塗装は完了です。
軒天は、外壁から外側に出た部分(=軒)の裏側のことで、上裏とも呼ばれます。
軒天は、湿気がこもりやすい箇所なので、防カビ効果のある塗料を使用しています。
とても粒子が細かく、浸透力・吸着力も抜群です。
目地や釘頭も、目立ちにくくなります。
・破風/鼻かくし
破風と鼻かくしの塗装の様子。
まずはケレン作業で下地を整えてから、2度塗りをおこないます。
仕上げ塗装をおこない、塗装は完了です。
破風と鼻かくしについて詳しく!
破風は、切り妻屋根の側面部分を指し、軒先の先端にあるのが鼻かくしです。
破風は、風で屋根が飛ばされないようにしている役割があります。
文字通り、風を破るように、風から家を守っています。かっこいいですよね。
鼻かくしは、雨樋の下地としても使われ、雨水が屋根内部に入り込むのを防ぐ役割があります。
どちらも風や雨から住宅を守る大切な部位です。
以前は、破風にも鼻かくしにも、木材が使われることが多かったです。
最近では、耐久性の観点から、窯業サイディング系やガルバリウム鋼板などの金属系の素材が選ばれることも多くなってきました。
雨風が当たる箇所なので、塗装をおこなってもすぐに劣化してしまうからです。
ガルバリウム鋼板は金属なので、腐食の心配がなく、長持ちするのがメリットでしょう。
・雨樋
雨樋の塗装の様子。
まずはケレン作業で下地を整えてから、2度塗りをおこないます。
仕上げ塗装をおこない、雨樋の塗装は完了です。
雨樋の塗装においても、外壁の塗装に使用した塗料と同様な塗料を組み合わせています。
耐用年数を合わせ、効率よく塗装メンテナンスをおこなうことができます。
雨樋は、紫外線などにより劣化します。
劣化が進行すると、ひび割れや歪みが起こります。
雨樋の内側は、塗装をおこなうことができませんので、20年以上経過している雨樋は、塗装よりも雨樋の交換がおすすめです。
外壁の塗装などリフォームをおこなう際に、一緒に交換するということも多いです。
雨樋の素材は樹脂製が多いですが、樹脂の中に鉄板が入っている雨樋もあり、耐用年数が長いのでおすすめです。
雨樋に不具合が生じると、ゴミなどが溜まり雨水がスムーズに排水されず、雨漏りにもつながってしまいますので、定期的なメンテナンスをおこなってください。
・シャッターボックス
シャッターボックスの塗装の様子。
まずはケレン作業で下地を整えてから、2度塗りをおこないます。
仕上げ塗装をおこない、シャッターボックスの塗装は完了です。
昔の住宅は雨戸が主流でしたが、最近では雨戸の代わりにシャッターを採用する住宅も増えてきました。
メンテナンスでは、シャッター本体の塗装はおこないませんが、(シャッターを上げ下げするときに、こすれてしまうから)シャッターボックスは金属製なので、塗装をおこなっています。
塩ビ鋼板素材のシャッターボックスは、鋼板の表面に塩化ビニル処理がされているため、専用のプライマー(下地材)を塗る必要があります。
・帯
帯部分の塗装の様子。
まずはケレン作業で下地を整えてから、2度塗りをおこないます。
仕上げ塗装をおこない、帯部分の塗装は完了です。
帯部分はさまざまな素材が使われていますので、塗装をおこなうかは、素材を確認してから決定していきます。
帯部分は裏側に水が入り込みやすいので、下地処理をおこなってから、塗装に入ります。
激しく劣化していると、塗装をおこなってもすぐに塗膜が剥がれてしまいますので、塗装ではなく、交換やカバー工事をおこなうことになります。
プレミアムルーフSiで屋根塗装
屋根塗装の様子。
まずは、タスペーサーを設置します。
下塗りをおこない、中塗り・上塗りで仕上げます。
しっかりていねいに塗り重ねることで、均一で美しい外壁に仕上がります。
今回施工した住宅の屋根材は、カラーベストです。
カラーベストは、防水機能を維持するために、定期的に塗装メンテナンスをおこなう必要があります。
塗装メンテナンスをおこなう際に注意しなければならないことは、下地処理と塗膜処理です。
屋根の洗浄後、しっかりと下地処理することで、強靭な塗膜に仕上がります。
また、塗膜処理として、縁切り作業は必須です。
縁切り作業とは、塗膜をカットして、屋根材同士の隙間を確保することです。
塗装をおこなうと、屋根材同士の隙間が塞がれてしまいます。
この隙間には、通気の役割もあります。
隙間がなくなると、雨水の排水がスムーズにおこなわれず、雨漏りの原因にもなってしまので、縁切り作業をおこなうのです。
カッターでカットして隙間を作る方法もありますが、現在はタスペーサーによる縁切り作業が主流になっています。
タスペーサーという部材を使って、屋根材の間にタスペーサーを入れることで、隙間を作る方法です。
現在のカラーベストは、アスベストが含まれていないノンアスベスト製品ですが、2004年以前に製造されたスレート屋根材の中には、アスベストが含まれているものがあります。
もし、アスベストが含まれている屋根材で、葺き替え工事をおこなう場合、撤去・廃棄処分するのに、別にコストがかかりますので、注意が必要です。
塗装してもすぐに塗膜が剥がれてしまうなどの不具合が発生しているスレート屋根材もあり、カラーベストでも塗装メンテナンスできない屋根材もあります。
カラーベストを製造しているメーカーや製造年などをしっかり把握してから、メンテナンスをおこなうことが大切です。
・棟板金
棟板金の塗装の様子。
まずはケレン作業で下地を整えてから、2度塗りをおこないます。
仕上げ塗装をおこない、棟部分の塗装も完了です。
棟には、瓦屋根などの棟瓦と、スレート屋根に設置される棟板金があります。(コロニアルやカラーベストにも金属製の棟板金が設置されることもあります。)
棟板金は金属製なので、スレート屋根と同じく、塗装によるメンテナンスが必要です。
棟板金は屋根のてっぺんに設置されています。
紫外線の影響も受けやすく、風雨にもさらされている箇所でもありますので、劣化しやすいです。
棟板金を固定している釘が浮いてくることもありますので、メンテナンスの際には、釘の打ち直しなどの補修もおこなうと安心です。
外壁塗装や屋根塗装のタイミングで、一緒におこなうことをおすすめします。
使用した材料の検収作業
今回使用した材料の検収作業の様子。
使用した材料をその場で撮影し、お見積りと間違いがないかの確認をしています。
塗装面積に対しての、既定の量と使用した量の比較もおこない、正しく塗装をおこなったかの確認をすることもできます。
使用した材料:日進産業「ガイナ」・エスケー化研「プレミアムルーフSi」
伝い水防止水切りの設置
雨水が外壁を伝わって流れないように、伝い水防止のための水切りを取り付けている様子。
水切りの取り付け完了です。
工事が完了しました
全ての工事の完了です。
新築のように、美しく仕上がりました。
塗装メンテナンスは、サンセイペイントにおまかせください。
まずは、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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