
三誠ホームサービスのヌリプロ110番は、川崎市でも多くの実績を持つ屋根塗装のプロフェッショナル集団です。
川崎市は東京や横浜などへのアクセスが良く、住みやすいエリアとして近年人気を集めています。ショッピングモールやレジャー施設も豊富ですし、ベッドタウンとして住宅も増えており、特に武蔵小杉や新川崎エリアは再開発が進みタワーマンションも続々と建設されています。
また、都会でありながら多摩川などの自然に多く触れられるのも、暮らしやすいポイントの一つと言えるでしょう。
そんな川崎市で屋根塗装をご検討されている方に、屋根塗装で失敗しないためのポイントをご紹介します!
屋根は紫外線や熱を直接浴びるため、外壁に比べても塗装面がダメージを受けやすいです。そのため、メンテナンスを怠っていると急速に劣化が進んでしまいます。
しかし、実は屋根塗装はただ見た目をキレイに塗りなおす施工ではありません。
むしろ見た目だけを意識した塗装を行ってしまうと、大きな失敗を招く恐れがあります。
そこで今回は、屋根塗装の失敗を防ぐために、以下のポイントを解説していきます。
屋根塗装が必要な時期
屋根塗装にかかる費用
屋根塗装をする際の注意点
屋根塗装の正しい工程
塗料の選び方
色の選び方
業者の選び方
大雨や強風・夏の日差しなどから私たちを守ってくれる大切な屋根を正しくメンテナンスするために、それぞれのポイントを一緒に詳しく見ていきましょう。
1. 屋根の塗装をするタイミングは?
屋根の塗装が必要なのは、スレート、セメント瓦、モニエル瓦、トタンなどの屋根材です。
それぞれの材質ごとに、塗装が必要となる時期は異なります。
ご自宅の屋根材をご確認いただいたら、ぜひ以下の表と照らし合わせてみてください。

表で示した目安年数が近づいてきたら、一度屋根の点検を依頼するのがおすすめです。
ただ、上の表はあくまで目安です。住宅周辺の環境や気候によって、塗装が必要な時期は変動しますのでご注意ください。
そして点検後、下記のような劣化の症状が出ていれば、塗装をおすすめいたします。
① 色あせ(吸水)

紫外線などによって塗料がダメージを受け、新築時より屋根の色が薄くなっている状態です。
防水性も失われており、吸水してしまいます。
② ひび割れ・欠け

吸水により屋根が膨張した後、日差しにあたり収縮…この収縮を繰り返すことで、ひび割れや欠けが発生します。
③ コケ

屋根が水分を含むと、空気中を漂うコケの胞子が屋根に付き、そのまま繁殖してしまいます。
写真にある茶色の汚れは繁殖したコケです。
④ 反り

屋根が水を吸って膨張し、その後日差しで表面から乾かされることで、外側に反ってしまう現象です。
⑤ サビ

金属屋根の屋根材の場合に起こる症状です。
劣化した部分が雨にさらされ、腐食した状態です。
2. 屋根塗装の費用相場は?

屋根塗装を依頼した際にかかる費用はいくらでしょうか?
おおよその相場がわかっていると、見積もりをお願いした際、適正価格かどうかを判断する際に役立ちます。
ぜひ、以下のポイントを参考にしてみてください。
① 屋根塗装にかかる費用相場
30坪の住宅の場合、費用相場はおおよそ40万~80万です。

費用は、使用する塗料の種類によって大きく変動します。

最も安価な塗料はアクリル塗料です。
しかし、アクリル塗料は耐久度が5~7年と低く、長い目で見ると何度も塗り直しが必要になるため決してコストパフォーマンスが良いとは言えず、実際に屋根塗装ではほとんど使用されていません。
屋根塗装において使用されることが多いのは、価格・耐久性のバランスが良いシリコン塗料・フッ素塗料です。また、最近では、塗料自体は高価ですが耐久度が高い無機塗料も使用されることが増えています。
業者に見積もりをお願いするときは、違う種類の塗料で複数見積もりを作成してもらうなど、価格・耐久性などを考慮して決めるのがおすすめです。
② 屋根塗装の費用を抑えるポイント
屋根塗装は、決して安価な工事ではありません。
しかし、費用を抑えることで手抜き工事をされたり、塗料のグレードを落とされてしまっては意味がありません。
では、工事の質を保ちつつ費用を抑えるにはどうすれば良いでしょうか?
・塗装専門業者に依頼する
塗装工事は専門業者の他にも、工務店や住宅メーカー、総合リフォーム会社、電気店などで行っています。
しかし、専門業者以外の場合、施工は下請け・孫請け業者に依頼するため、結果的に中間マージンが発生し、工事費用が高くなってしまいます。
塗装工事の費用を抑えるのであれば、専門店に依頼するのがおすすめです。
・割引キャンペーンを利用する
塗装会社によっては、季節限定や先着順、応募方法などに応じてお得な割引キャンペーンを行っている場合があります。
依頼前に一度、ホームページなどを確認してみると良いでしょう。
ただし、何の理由もなく割引がされるような場合は、「見積もりをわざと高額にして、値引きしたように見せている」「手抜き工事になる」といった可能性も。割引の内容や口コミをしっかりチェックして依頼しましょう!
・屋根塗装と外壁塗装を同時に行う
屋根塗装を行う際は、必ず足場架設が必要になります。
その際、他に足場が必要になる工事を同時に行えば、トータルの費用を抑えることができます。
足場が必要になる工事の代表的なものは、外壁塗装です。他にも、雨どいの工事や、高所の窓の取り付けなど、高所での作業が必要なリフォームは足場料金が発生します。
そうした工事も検討中の方は、屋根塗装と同じタイミングで行うのがおすすめです。
3. 知っておきたい!正しい屋根塗装とは

塗装業者の中には、専門的な知識が乏しく、いわゆる「手抜き工事」をしている業者も存在します。
そのような業者に騙されないように、工事を依頼する前に正しい屋根塗装について知っておくことが肝要です。
正しい塗装を行うことで、屋根の劣化を防ぎ、ご自宅の寿命をしっかり延ばしましょう!
①適切な乾燥時間を遵守する

屋根塗装は上塗り・中塗り・下塗りの3回塗りが基本です。また、塗料の種類によっては2回塗り、4回塗りの場合もあります。
しかし、単に塗り回数を守っていれば良いわけではありません。
各工程の間に、塗装を乾燥させる必要があるため、一定の間を空ける必要があるのです。
乾燥の時間を守らなければ、折角高価で耐久性能のいい塗料を塗ったとしても数年で塗料が剥がれてしまい、塗装の意味がなくなってしまいます。
乾燥させるのに必要な時間は塗料によって異なります。

例えば、こちらのルーフピアニという塗料であれば、
下塗り後・・・2時間
中塗り後・・・4時間以上10日以内
上塗り後・・・16時間
を乾燥時間として空ける必要があります。
悪質な業者は、人件費の削減や依頼数を増やすといった目的で、工期を短くするために乾燥時間を短縮することがあります。
塗料の乾燥時間を事前に確認しておき、施工業者にはしっかり守ってもらうようにしましょう。
② 「縁切り・タスペーサー」で雨漏りを防ぐ

スレート屋根の場合は、塗装時に行う「縁切り」という作業が重要です。
スレート屋根の構造上、塗装をすると屋根と屋根の間の隙間が塗料で埋まります。

隙間が埋まってしまうと、正しく排水がされなくなり、水分が溜まって屋根の腐敗が進んだり、雨漏りを引き起こす恐れもあります。
それを防ぐための作業が「縁切り」です。
以前は手作業でカッターナイフや革すきを使った縁切りがなされていましたが、近年は緩衝材であるタスペーサーを取り付けて行う形が主流となりました。
下の画像のように、下塗り後、タスペーサーを屋根の縁に挟むことで、屋根の隙間を確保することができます。

塗装から数年経って雨漏りが発生してしまった、という事態を防ぐためにも、塗装の際は縁切り作業がきちんと工程・見積もりに入っているか確認してから依頼しましょう。
③棟板金は「釘打ち」で抜けにくくする

スレート屋根の頂点部分に被せる金属板のことを「棟板金(むねばんきん)」と言います。
棟板金は、スレート屋根の頂点部分に被せる金属の板のことで、雨が降った時、屋根に水が入るのを防ぐという重要な役割があります。
しかし、頂点に被せてあることで雨風の影響を受けやすく、だいたい7~10年ほどで棟板金を抑えている釘が熱膨張し、抜けてきてしまうのです。
釘が抜けると、屋根に雨水が侵入して屋根の腐食が進んでしまったり、棟板金自体が強風で飛ばされてしまう恐れもあります。
特に台風の時期は棟板金が飛んでしまった、という事例が多く見られます。
ですので、屋根塗装と同じタイミングで釘を打ち直す必要があります。
ちなみに、下の写真は屋根の貫板が腐敗した状態です。

このような事態を防ぐために、釘と棟板金の隙間を埋めるよう上からコーキング材を塗り、抜けにくくするといいでしょう。

ただし、塗装業者の中には釘打ちをやっていないところもあります。
作業が可能か、見積もりに含まれているかなどを事前に確認することをおすすめします。
また、瓦屋根の場合は、頂上部分に棟板金ではなく「棟瓦」という瓦が乗っています。
そちらも釘が抜けていないかどうか、チェックしてもらうと良いでしょう。
4. 屋根塗装の工程を確認
屋根塗装の注意点がわかったところで、ここからは詳しい流れを確認していきましょう。
大まかな工程は、以下の画像の通りです。

➀ 近隣挨拶
工事中は、どうしても足場を組み立てる際に騒音が発生したり、塗料のにおいが発生したりします。そこで、事前に近隣の方へご説明も兼ねてご挨拶へ伺います。
② 足場架設
一戸建て住宅の場合であれば、半日で足場の架設が完了します。
➂ 高圧洗浄
屋根についた汚れ・コケは高圧洗浄機で先に落とします。そうすることで、塗料が密着しやすくなります。

④ 釘打ち・コーキング
棟板金の釘が飛び出している場合は打ち直しをして、コーキング材でさらに固定します。

➄ 下地補修
屋根の小さなひび割れはコーキング材で埋めていきます。

⑥ 養生
塗装しない部分は、塗料が誤って付着しないように、ビニールシートやマスキングテープで養生します。
⑦ 下塗り
上塗りの塗料をしっかり密着させるために、下塗り専用塗料を塗ります。
下塗りの塗装後は、塗料ごとに指定された乾燥時間を設けます。

⑧ タスペーサー
タスペーサーをW工法(1スリットに2つ)で設置し、屋根同士が塗料でくっついてしまうのを防ぎます。
モニエル瓦やセメント瓦・金属瓦では行う必要はありません。

⑨ 中塗り
メインの塗料を塗布します。中塗りと上塗りは同じ塗料を使う場合が多く、上塗り1回目とも言われます。
下塗り時と同様に、塗料ごとに決められた乾燥時間を設けます。

⑩ 上塗り
中塗り(上塗り1回目)の乾燥後、メインの塗料を塗装します。

⑪ 確認・手直し
塗り残しがないか確認し、必要に応じて塗り直します。
⑫ 足場解体・清掃
足場を半日ほどで解体し、養生の取り外しや周辺の清掃をして工事完了です。
5. 塗料の正しい選び方
一口に塗料と言っても、種類は多岐にわたります。
価格・性能もそれぞれに違いがありますので、適切な塗料をどのように選べばいいか分からないという方も多いでしょう。
以下は、塗料の選び方に関して解説をします。ぜひ参考にしてみてください。
①主な塗料の種類
以下に、屋根塗装に多く使用される「ウレタン」「シリコン」「フッ素」「無機」の4つのグレードの塗料の特徴をご紹介します。

高価なものほど耐久性が高くなりますが、
屋根塗装する住宅に住む予定の年数
工事にかけられる予算