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足立区、千住旭町にお住いの、N様からヌリプロ110番にご相談のご連絡を頂きました。「特に雨漏りで困っていることはないのだけれど、外壁の雨垂れの汚れが気になり、屋根も全体的に、古くなってきたので、今のうちに塗装をしておきたいのですが。」との内容でした。
だいぶ悩まれた末に、青を基調とした色を選ばれました。今回の工事で使用した塗料は、エスケー化研のヤネフレッシュSi、クリーンマイルドSiの2種類です。
どちらも、超低汚染性の塗料で、汚れが「付きにくい」「定着しにくい」「落ちやすい」という特徴を持った塗料です。
新築のような家に蘇りました!
塗装施工の前には必ず高圧洗浄を行います。
圧力を加えた強い水流でお住まいを丸洗いします。
高圧洗浄の工程は本当に必要なのか?高圧洗浄を省けばその分、費用も安くなると思われるかもしれません。ただし、外壁塗装を行う際にはこの工程は、仕上がりと耐久性に大きく影響します。目に見えない細かい塵や表面にこびり付いた汚れを水圧で落としていき、塗装に適した状態にするのがこの洗浄という工程です。
中央の写真は、今回の塗装工事では塗装を行わない、付帯部分も洗浄させて頂いています。折角、足場を架けている機会ですから、塗装する部分以外でも、高所にあある為、手の届かない箇所の付帯部や、普段はあまり気に掛けない、エアコンの室外機の下なども洗浄をさせて頂いています。どうでしょうか?洗浄だけでも、かなりキレイになります。
水の加圧にはガソリンエンジンを使いますのでどうしてもエンジン音が響き渡り、騒音となってしまいます。お住いの方や、近隣の方には、大きな音でご迷惑となっていることは否めません。また、水飛沫の飛散を防止するためのメッシュシートを取り付けていても、ご近所に飛散する可能性があります。サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)では、近隣のお宅へのご挨拶時に、高圧洗浄を行う日時も合わせて、しっかりとご説明をさせて頂いています。
高圧洗浄の際には、お客様の水道をお借りさせて頂きます。
屋根の塗装工程に入ります。
洗浄後は、屋根の下塗り工程を行います。今回の工事で使用した下塗りの塗料は、「パーフェクトフィラー」です。こちらは、シーラーとフィラーの両方の性能を兼ね備えています。
下塗りは、次に上塗りに使用する主剤塗料を密着させるために行う、重要な工程です。
屋根塗装の工事では、スレート屋根を長持ちさせ、塗装後の雨漏りを防ぐ為に、屋根材の重なり部分を縁切りする必要があります。
縁切りとは、屋根材の重なりの部分に、僅かな隙間を確保してそこから、通気をし、水分を排出させるために行います。隙間がゼロだと、侵入した雨水を排出できません。隙間が開いていたとしても、狭すぎると毛細管現象が発生し、雨水を吸い上げてしまいます。
スレート屋根の重なり部分の適切な隙間は、約4㎜と言われています。
下塗りが、乾燥した後、重なり部分にタスペーサーを挿入し、隙間を確保します。タスペーサーによる縁切りはその部材の購入費がかかりますが、塗膜を傷つける心配が無く、作業時間も短いというメリットがあります。弊社では、タスペーサーによる縁切りを標準工法とさせて頂いております。
「シーラー」「フィラー」「プライマー」は何が違うのでしょうか?
下塗りに使用する塗料のご紹介の際には、「シーラー」「フィラー」「プライマー」という言葉がよく使われますが、その用途の違いはご存じでしたか?
★シーラー
下地と上塗り塗料を密着させる特徴があります。上塗りの塗料の吸い込み、塗りムラを抑えるという特徴もあります。
★フィラー
下地の凹凸を埋めるという特徴があります。外壁のクラック(ひび割れ)などがある場合など、下地がでこぼこしている際に使用します。フィラーは厚く塗らなくてはならないため、塗装を行う時には、砂骨(さこつ)ローラーを使用します。
★プライマー
素地の場合に使用する下塗り材です。シーラーとフィラーの場合は、塗装面に塗料が残っている際に使用する下塗り材ですが、プライマーは素地に直接塗装する塗料です。今回使用している「パーフェクトフィラー」は先ほどご紹介したシーラーとフィラーの両方の役割がある優れた下塗り塗料です。
屋根塗装の中塗り・上塗りの工程です。
下塗りの後は、「ヤネフレッシュSi」を使用して中塗り・上塗りの工程を行いました。
こちらの写真は、中塗り工程の様子です。隅から丁寧に塗布していきます。塗り残しや塗りムラがないように、隅は細い刷毛を使用して塗り込んでいきます。この工程を中塗り、上塗りと2回行います。2度行うことによって、塗装面の耐久性を高めます。
屋根の一番高い部位の板金部分にも塗装を行います。これで、屋根塗装工事が完了です。
外壁の下塗り工程
今回の工事では、外壁の下塗りに、こちらの「一液マイルドシーラー」を使用しました。
右の写真ですが、汚してはいけない部分には、養生を行っています。ローラーや刷毛から、余分な塗料が、飛散することを防ぐために、細部にまで養生を行います。
この養生で、私たちの現場は、仕上がりに雲泥の差が生じます。余分な塗料の飛散を防ぐために、気を遣いながら塗装を行うのは、工程の進み具合に問題がでてきます。
それよりも、徹底的に養生を行った後の作業の方が、時間も早く終了します。この養生は、作業が終われば、直ちに剥がして分別ごみとして処分してしまいます。サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)では、この見えないところにひと手間、一工夫を惜しまないことを誇りとしています。
外壁塗装の仕上げ工程
外壁の仕上げ用の塗料はこちらの「クリーンマイルドSi」を使用させて頂きました。屋根塗装の時と同様に、下塗りの後は、中塗り・上塗りと2度の塗装を行い仕上げます。
お客様にお選び頂いた色は、とても爽やかな印象を与える水色です。お住いの柵の色が白なのですが、そのアクセントカラーが、とてもよく映えています。
こちらの写真は、仕上げの上塗りの工程です。
下塗り、中塗り・上塗りと3度の塗装工程を経て、しっかりと塗膜を作って仕上がりです。
軒天・破風板・雨樋の塗装も、ご依頼を頂きました。
当初の予定では、屋根と外壁塗装のみの工事でしたが、せっかく足場をかけるのだから、一緒に付帯部の塗装もお願いしたい、とのご相談がありました。軒天は、古い塗膜が劣化して浮き上がり、ところどころ、塗膜が剥がれている状態でした。しっかりと、下地調整をする必要がありました。
左の写真は、軒天の塗装の様子です。
雨樋も白く塗装しました。施工後は、元の白さを取り戻し、綺麗に蘇りました。お住まい全体の印象も、輝きが増したようです。
屋根塗装工事、外壁塗装工事の完了
非常に爽やかな印象の水色と白色、濃い青色の配色で、お住まいが蘇りました。N様も、「ご近所の方から、まるで新築のようだ、と褒められました。」と喜んでくださいました。
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス)では、塗装工事の前にカラーシュミレーションをすることによって、塗装の配色を選ぶことが可能です。お気軽に、ご相談ください!
必見!プロが教える外壁塗装の見積書の見方と選び方!
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「著者情報」
関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。
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