1級外壁・屋根調査士の関です。
東京都江戸川区にお住まいのお客様から「天井に雨染みが発生して、ここ1~2年で雨漏りがひどくなって心配」とのご相談をいただき、現地調査におうかがいしました。
雨水の原因は何?
よくある原因:棟板金
屋根を点検すると、雨の侵入口がいくつか見られました。
たとえばこちらの棟板金。
釘が外れかかっているということは、内部の下地である貫板が腐食している可能性が高いです。
釘が完全に抜けてしまっているところもあり、雨水が入りやすい状態でした。
雨漏り対策のためにも腐食しない貫板「タフモック」への交換をご提案させていただきました。
毛細管現象の疑い
屋根全体は退色し、特に隙間部分、端の小口部分の変色が顕著です。
この場合、毛細管現象が疑われます。
毛細管現象とは?
液体が重力や上下左右に関係なく細い隙間に吸引される現象で、屋根では雨漏りの原因になります。
屋根と屋根の隙間をある程度確保して塗装するのがベターですが、そのような配慮なく塗装された場合、隙間が塞がったり細くなったりして雨水が吸引される経路ができてしまいます。
水分が入り込むと滞留してしまうので、局部的に腐食や劣化が進み変色します。
雨漏りの点検ってどんなことをするの?
目視で怪しい箇所を補修することはもちろん、原因究明のため雨漏り診断をします。
・赤外線サーモグラフィ
・散水
・発光液
・ガス
・電気
以上のような手法がございまして、今回はサーモグラフィーを使って水の流れを確認する方法をご提案いたしました。
担当者より
今回の点検を担当させていただいた関です。
塗装業に従事して18年になります。
ただ直向きに知識と経験を積み重ねて
「お客様にとって良い工事とは?」を研究しながら邁進してきました。
建物診断から施工まで是非私にお任せください!
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