

お家の壁が新築のときと比べて色がくすんできたなと思うことってありませんか?
きれいにしたいけれど、どうしたらよいか分からないという方も多いかと思います。
家の外壁は築年数が経つにともなって、やっぱり汚れがついてしまうもの。
ですが、身近にある道具を使えば、初心者でも簡単にできる方法ですっきり汚れを落とすことができるんです!
何より、こまめに外壁のお手入れをすることは、きれいな外観を保つだけでなく、お家自体を保護して劣化を防ぐことにもつながります。
汚れが少しでも気になっている方は、ぜひお試しください。
本記事では、
外壁に付く汚れの原因
適切・簡単な掃除方法
気を付けたい掃除のNGポイント
汚れを予防するためのコツ
なども紹介します。
こまめな家のお手入れで、綺麗な状態をキープしていきましょう!
1.外壁汚れの3つの原因とは?
家の外壁汚れには、大きく分けて3つの原因があります。
空気中の汚れ
かび、苔などの汚れ
雨の汚れ
それぞれどのような状況なのか見ていきましょう。
1.空気中の汚れ


写真のような黒、灰色、茶色の汚れは空気中の汚れが原因です。空気中に漂うホコリや排気ガスなどが外壁の凹凸に付着し、壁全体をくすませてしまいます。
家全体の色が暗く変わってきたような気がするなと感じた場合、このホコリや排気ガス汚れの可能性が高いです。
弊社の所在する足立区でも、車の行き来が多いところではよく見かける汚れです。
この汚れの難点は放置していると黒い色素が壁に吸い込まれ、こびりついてしまうこと。
落としやすい早めの段階で汚れを落としておくのがポイントです!
2.かび、苔などの汚れ


このような緑色や黄色に見える汚れは、かびや苔、藻などが壁で繁殖したものです。
特に風の通りが悪く湿度が高い壁面や、日が当たりにくい北面の壁で増えやすいのが特徴です。
また、畑や公園など、草木が茂った場所に近い外壁にも付着してしまいます。
このような汚れは早めに対策をしておかないと、どんどん根が広がり増えていきます。
何より困るのは壁の劣化を速めてしまうこと。
家の保護という観点で考えても、こまめに洗い落とすことが大切です!
3.雨の汚れ


窓サッシの下、雨どいや換気フードの下などに付着する筋のような汚れは雨が原因です。
雨が降って壁についたホコリなどの汚れが流されることで、汚れが黒い筋のようにこびりついてしまいます。
外壁の中でも水が流れやすい部分には、雨が降るたび汚れが堆積していきます。
落ちにくくなる前にしっかりと掃除しておくと安心ですね。
2.簡単な外壁の掃除方法!おすすめの道具も紹介
ここからは外壁の掃除方法について説明していきます。
外壁掃除におすすめの道具と洗剤
初心者の方でも安心して掃除できるよう、必要な道具をまとめました。家にあるものも多いので、適宜購入しましょう。
新しく買ったとしても合計1万円以内で揃えることができます。

おすすめの洗剤
1.プロ仕様だから安心!ホームケアシリーズ

【Amazon】ホームケアシリーズ 外壁用 400ml:607円
軽い汚れからしぶとい汚れまで効果的なマルチクリーナーです。
リーズナブルな価格ですが汚れをしっかり落としてくれる、使いやすい商品です。
2.落とすだけじゃなく予防もできる、ワンステップ・スプレー・クリーナー

【Amazon】アルタン 30 SECONDS ワンステップ・スプレー・クリーナー 1L :1,722円
汚れの再発防止もできるスプレータイプの洗剤です。きれいな状態を長持ちさせたいと考えている方におすすめします。
ブラシ・スポンジの使い方

外壁はご家庭にある台所用スポンジや柔らかい掃除用ブラシが便利です。
台所用スポンジを使用するときは、柔らかい面を使うのがポイントです。
研磨剤の入った固い面を使ってしまうと、壁を傷つけ汚れが再発してしまうおそれがあります。
また、高いところまで掃除できる、伸縮棒つきのブラシも便利です。

【Amazon】アズマ 大掃除に 外壁・天井払い 本体 4.7m :4,400円
危険な脚立やハシゴなどを使わなくても、高い部分の壁面まで細かく掃除できておすすめです。
外壁掃除のやり方
いよいよ外壁のお掃除を実践していきましょう!
掃除の基本的な手順としては
水で流す
落ちないものをブラシ+洗剤で洗う
という順で行います。
①ホースで水を流し軽い汚れを落とす

壁をまんべんなく流して、予洗いしていきます。
②柔らかいブラシ・スポンジと洗剤で洗う

次に水で落ちなかった汚れを、ブラシ・スポンジと洗剤を使って洗っていきます。
スプレー式の洗剤は、吹きつけて少し置いてからブラシ・スポンジで洗います。
また、中性洗剤の場合は、ぬるま湯で薄めたものをブラシやスポンジにつけて擦りましょう。
洗う際に守ってほしいポイントとしては、強く擦らないことです。
壁に洗剤を付けたら、やさしく拭くように洗っていくのがコツです!
中にはゴシゴシと擦りたくなるような頑固な汚れもあるかもしれませんが、この場合は洗剤を吹き付けた状態で時間を置いてから洗い流してみましょう。
最後に、たっぷりと水をかけて洗い流したら完成です!
このとき洗剤が残っていると、壁の劣化の原因になる可能性があるので、まんべんなく流してくださいね。
掃除の注意点
1.優しく洗いましょう!
柔らかいスポンジやブラシを使っていても、強く擦ると表面の塗装や外壁を傷つけてしまいます。
外壁の傷に余計に汚れが着きやすくなってしまいますので、汚れの予防のためにも優しく拭くように洗ってください。
2.洗剤を使うときはゴム手袋を!
掃除の際に洗剤に触れていると手荒れの原因になる恐れがあります。
必ずゴム手袋をして掃除しましょう。
3.水しぶきに注意!
特に高いところを洗うときに、汚れや洗剤を含んだ水しぶきが落ちてくることもあります。
目に洗剤や汚れが入らないよう、つばの広い帽子を被ったり、少し離れたところから水を流すなど注意して作業してください。
3.外壁に高圧洗浄はNG?そのあと○○をすれば安心!
壁の汚れは高圧洗浄機を使えば手軽にきれいにできると考えている方も多いと思います。
ですが、プロの考え方からすると外壁に高圧洗浄を行うのはおすすめできません!
なぜならパワーが強い高圧洗浄機は、汚れだけでなく壁を保護している塗装を剝がしてしまう可能性がとても高いからです。
外壁の塗装は水や汚れをはじく防水の役割をもっています。この防水効果によって、壁に付着した汚れが雨で洗い流され、壁を保護して美しく保つことができるんです。
つまり、高圧洗浄機を使ってこの塗装を剥がしてしまうと、汚れがつきやすい壁になってしまうということです。
※ただし、塗装不要のタイル、レンガなどを使った外壁の場合は、高圧洗浄をすることができます。水圧で建材が割れることもあるので、調節しながら使用しましょう。
塗料の防水効果のある外壁は以下のように水を弾きます。

築年数が経つと、塗装は徐々に防水効果を失います。そしてこの水をはじく効果が弱まると、壁が水を吸い込むようになります。
すると弱った壁には汚れが吸着して黒ずんだり、水分を好むカビやコケが繁殖したりするようになってしまうのです。
防水効果が弱まり、水を吸い込みやすくなった外壁は以下のようになります。

このように弱ってしまった塗膜を、高圧洗浄でさらに落としてしまうことがどれほど壁に負担をかけるか分かっていただけたと思います。
確かに簡単で効果の高い高圧洗浄をすすめている業者やWebサイトなどもあります。
ですが、今後の汚れの予防や家の保護のことを考えると洗浄機を単独で使うのは危険なんです。
ただし、高圧洗浄で汚れを落としてしまった場合でも再び塗装で壁を保護すれば安心です。
塗り替えには外壁の汚れを防いでくれる「防水塗装」を選ぶことをおすすめします。
4.外壁の汚れが目立ってきたら、塗り替えのサイン
お伝えしたように、外壁の塗装には防水効果、そして汚れの付着を防ぐはたらきがあります。
壁の汚れが気になってきたということは、言い換えれば塗り替えの時期が近づいているサインと考えることもできるんです。
弊社がお伝えしている外壁の塗り替え時期の目安は、築後5~7年以上です。
この年数を過ぎているお宅で、かつ汚れが気になってきたという方には、外壁塗装の検討をおすすめしています。
一方、「塗り替えは築10年ごろが目安」だと聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
これは、壁のひび割れなどが進みメンテナンスが必要な状態になっているお宅が築10年を過ぎると増えてくることが理由です。
こういったコンディションの悪い状態から塗装までを行うとなると、費用や時間も余計にかかってしまうことになりかねません。
要するに、大きな劣化が始まる前=築後5~7年ごろが、最も塗装に適した時期と言えるんです。
塗り替えをしないでいると汚れが増えるだけでなく建物自体の劣化にも繋がりますので、塗装時期のサインは見逃さないようにしましょう。
2つのポイントを押さえて、汚れにくい外壁に!
ここでは、プロがおすすめする外壁塗装のポイントを2つに絞ってご紹介します。
外壁塗装を検討する際のヒントになれば幸いです。
①「低汚染塗料」を選ぶ
外壁の汚れを防ぐには「低汚染塗料」という塗料が効果的です。低汚染塗料とは、親水性が高いことで汚れをセルフクリーニングするはたらきをもつ塗料です。

見積もりの段階で、低汚染塗料/汚れが付きにくい塗料を使いたいと施工業者に伝えておきましょう。 提案後には塗料のカタログをもらっておき、性能を確認しておくこともおすすめします。

②汚れの目立たない色の塗料を選ぶ

汚れの目立たない色の塗装を選ぶことも、お家の美しさを保つコツのひとつです。
外壁汚れは薄茶や灰色に見えることが多いため、落ち着いたくすみのある色を選んでおくと汚れを気にせず過ごすことができます。
代表的な色では、ナチュラルなベージュやグレーの塗料がおすすめです。


最近はカビやコケなどが目立ちにくいグリーン系の塗料を使うお宅も増えています。

反対に、おすすめできない色はホワイトやブラック系の塗料です。
どちらもシックで人気の色なんですが、こまめに掃除をしていないと汚れが目立ちやすい色でもあります。
こういった色の塗料を使いたい場合は、低汚染塗料を使うなどの汚れを予防する対策をしておくと安心ですね。
まとめ
ここまで、外壁の汚れの原因と対策についてお伝えしてきました。
1.外壁汚れの原因は空気中の汚れ、かび、苔などの汚れ、雨の汚れの3つ
このような汚れを掃除をする際は、柔らかいスポンなどを使って、優しく洗うのがポイントです。
ご家庭にある中性洗剤も使えますが、専用の外壁用洗剤もおすすめです。
2.高圧洗浄機のみの使用はNG
外壁を守っている塗膜も落としてしまったり、外壁材を傷つけて余計に汚れやすくしてしまいます。
高圧洗浄をするなら、すぐに塗装が必要です。
3.気になる外壁汚れは塗装時期のサイン
築後5~7年ごろは外壁塗装を検討する目安となる時期です。
汚れの予防を重視した低汚染塗料の使用や、汚れの目立ちにくい色を選ぶことをおすすめします。
大切なお家を美しく保つためにこの記事がお役に立てれば幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました!
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関裕一
東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット
株式会社三誠ホームサービス 最高技術責任者
18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。
塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。
お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。