1級外壁・屋根調査士の関です。
東京都北区志茂にお住まいのH.H様から「近所で施工していた業者さんに屋根の劣化を指摘されて、苔や色褪せが気になった」とのご相談をうけ、現地調査に参りました!
屋根の現状
築11年3階建ての一軒家、スレート屋根。
全体的に色褪せや黒ずみがあり、中から割れたような深い亀裂がいくつかございました。このような隙間は塗装時に埋めて補修いたします。



お客様は「夏の暑さに困っている」とのことで、遮熱塗料でのご提案をさせていただきました。
その際、遮熱の性能やタフモック、タスペーサーの必要性や重要性をご説明しました。
遮熱塗料の省エネ効果
夏場は熱の吸収や室内への熱の侵入を抑制、室内温度の上昇を緩和します。
遮熱塗料を屋根に塗装した場合、屋根表面温度を最大約15~20℃低下させるといわれており、省エネ効果が大きいです。
タフモック(樹脂製貫板)が重要な理由
屋根の頂上に設置する「棟板金」がありますが、「貫板」はそれを固定する下地の役割を担っています。貫板が水分によって腐食していくと、板金を固定している釘も抜けやすくなってしまいます。
こちらのお屋根の釘も抜けかけておりました。

▶タフモックのメリット
・樹脂製なので水に強い ※水による腐食がない
・柔軟性があって折れにくい
タスペーサーの必要性
タスペーサーとは屋根を塗装するときに、屋根と屋根の間に隙間を作る器具です。
タスペーサーなしで塗装すると、屋根の隙間まで塗料で埋まってしまい、中で湿気てカビたり腐食して雨漏りしたりすることもあります。
▶タスペーサーを使用するメリット
・塗装後に隙間を作る「縁切り」よりも雨漏りのリスクがない
・屋根や下地の腐食、膨れを防ぐ
・湿気でカビるのを防ぐ
・隙間から空気が通ることで、断熱効果や通気性が上がる
このように、タスペーサーは大変重要な器具です。
タスペーサーを正しく使用しない塗装業者もいるので、依頼する際にはあらかじめ確認するとよいです。
現地調査を終えて
遮熱の性能やタフモック、タスペーサーの必要性や重要性など、専門的な内容もしっかりとご説明し、お客様にとって納得のプランで屋根塗装させていただけたらと思います!
担当者より

今回の点検を担当させていただいた関です。
塗装業に従事して18年になります。
ただ直向きに知識と経験を積み重ねて
「お客様にとって良い工事とは?」を研究しながら
邁進してきました。
今ではあらゆるお客様のお困り事に対応できる自信があります。
建物診断から施工まで是非私にお任せください!
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