気を付けたい外壁塗装の手抜き事例15例!満足度高い工事のための対策5つも紹介





外壁の塗り替えを決めたけど、本当にちゃんとやってもらえるのかな…

いわゆる「手抜き」工事のことも聞いたことがあって心配…。

工事前にはそういった不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。


知識がない場合、もし業者が作業を怠っていても気づかないこともあるかと思います。

ですが、適切な工事をした外壁や屋根はしっかりと長持ちするもの。


損をしないためには、どのような状況で手抜き作業が起こるのかを知っておくことが大切なんです。


この記事を読めば

  • 外壁・屋根塗装工事で注意したい事例について

  • 手抜き工事を防ぐための対策方法

などについて理解できます!


将来のお家のためにも、まずは適切でない外壁工事について知っておきましょう。


記事の後半では、

  • 手抜き工事に気付いたときどうすればいい?

  • 業者に適切に工事を進めてもらうためには?

などの疑問について具体的にお答えします。


この記事では外壁塗装工事が満足したものになるよう、業者から見た事例や対策をまとめています。

ぜひ最後までお読みいただければ幸いです!


1.外壁塗装の怖い「手抜き」事例15件を紹介

外壁・屋根塗装工事でよくある手抜き作業の事例を詳しく紹介します。

その作業をするとどのような影響があるのかについても一緒に確認していきましょう!


事例1:簡易的な足場を使う


鉄パイプを組んだだけの足場で作業をする業者には注意しましょう。


こういった簡易的な足場は「単管足場」と呼ばれています。

単管足場

コストがかからないためこの足場を使っている業者もいますが、単管足場は安定性が低く、細かな作業にも支障が出るとされています。

危険がともなう高所作業で単管足場を使うことは労働安全衛生法で禁止されています。

もし違反が発覚してしまった場合、工事を中断しなければいけないことも。


一方、業者がクサビ式(ビケ)足場という足場を使っていれば安心です。


クサビ式(ビケ)足場

クサビ式足場の場合は足場に板が設置されているもので、安定した作業ができます。

安全性や品質の点から考えても、業者がどんな足場を使っているか確認しましょう

事例2:高圧洗浄をしない


塗装の前に高圧洗浄をしない、あるいは簡単に洗浄を済ませてしまう業者には注意しましょう。


壁の塗り替えをする前には表面の汚れをしっかりと落とすことが大切です。

ですが中には工期の短縮のためにこの高圧洗浄の工程を省いてしまう業者もいます。

もし、汚れがついたまま上から塗料を塗ってしまうと、塗料が密着せず剝がれやすくなってしまうことにもつながりかねません。

その後のお家のメンテナンスのことを考えて、適切な洗浄作業をしてもらいましょう。


事例3:丁寧に養生されていない

養生とは、余計な所に塗料が飛ばないようビニールなどで覆っておく作業のことです。

養生は工事の仕上がりにかかわる大切な作業ですが、作業時間を短縮するため最小限の養生で作業を進めてしまう業者もいるんです。


例えば、足場の養生シートは塗料や高圧洗浄の水が飛ばないように4面に貼るのが一般的です。

ですが中には1面にしか養生シートを張っていない業者も。


養生シート NG例

この状況では、近隣のお宅に塗料や汚水が飛び散って、近隣トラブルになりかねません。


また外壁以外の部分に塗料が付かないように養生を行ないます。


養生シートOK例

基本的には窓やエアコンの室外機、樹木、車、換気口などにもしっかりと養生をしてから作業を始めます。

養生を十分にしないままだと、家のあちこちに塗料が飛んで、余計に汚れてしまう恐れもあるので注意しましょう。

事例4:作業前に壁の補修をしない



作業前に壁のひび割れ補修をしない場合にも注意しましょう。


壁を補修し、下地を整えておかないとせっかく塗装をしてもすぐに割れている部分が浮き出てきてしまいます。

外壁用の塗料には水をはじき家を保護する役割があります。

ひび割れた部分から塗料が剥がれ、水がしみ込み劣化してしまったら元も子もありませんよね。


お家をきれいに長持ちさせるためにも、ひび割れを見逃さずに丁寧に補修してくれる業者を選びたいですね。


また、塗装前には付帯物※の下地処理も行ってもらいましょう



※付帯物…破風板や雨戸、シャッターなど


下地処理とは付帯物の表面をやすってなめらかに整えること。塗料が密着しやすくなる効果があります。

この処理も省略されやすい工程なので、注意しておきましょう。


事例5:コーキングを交換していない



コーキングとは目地材のことで、サイディング外壁やALC外壁を塗装する際に使います。

コーキングは雨風にさらされると劣化して剥がれやすくなるので、塗り替えの際には古いものを除去して打ちなおすのが適切※です。

※場所によっては、交換できず「増し打ち」をする場合もあります。


ただ、中には

・古い目地の上から新しくコーキングを打つ

・細かい部分を省いて作業する

・コーキングの打ち方が雑

など丁寧に作業をしてくれない業者も。

機能だけでなく見た目にも影響する工程なので、コーキング作業を怠る業者には気を付けましょう!


事例6:塗り回数を少なくしている



外壁・屋根塗装をする場合、3回塗料を塗り重ねるのが一般的です。

しかし塗料代や工期の削減のため、業者によっては塗り回数を減らしている業者もいるんです。


塗り回数を守ることは外壁の耐久性に直結します。

塗装作業が1日で終わってしまうなど、極端に早く作業が進んだ場合は特に注意しましょう。


事例7:塗料を薄めすぎている



塗料を規定されている以上に薄めて使用することも適切な工事とは言えません。

塗料は水やシンナーと混ぜてから使用しますが、どのくらい薄めて使用するのか(希釈率)がきちんと定められています。

なぜかというと、薄まった塗料を使ってしまった外壁は塗膜が薄くなり劣化のスピードも早まるからです。


しかし業者によっては、塗料代を節約するため分量以上に希釈してしまう例もあります。

見た目では分からないので、塗料の重さや希釈率を示してくれる業者を選べば安心です。


事例8:十分な乾燥時間をとらずに塗り重ねている



乾燥時間を置かずに塗装されているケースも安心できません。

塗料は乾かすと壁への密着性が高まります。

それを乾かないうちに塗り重ねてしまうと、耐用年数が大幅に短くなるため注意が必要です。


一般的な乾燥時間は、塗料によっても違いますが、2~8時間ほどの時間が必要とされています。

この計算からすると、基本的に塗装作業には2、3日はかかるのが普通です。

もし3回塗りと聞いていたのに1日で終わったという場合、乾燥時間を十分にとっていない可能性が高いです。


事例9:塗り分け部分の仕上がりが雑



色の塗り分けが雑な業者にも注意しましょう。


塗料の色の境目に注目してみて

  • 線がガタガタしている

  • 大幅にはみ出して塗られている

となっているケースは、プロの仕事としては不適切です。


塗装工事では仕上がりが大切です。

丁寧な作業をしてくれる業者を選びましょう!


事例10:塗り残しが多い



上の事例9とも関係しますが、細かい部分の塗り残しが多い業者もいます。

よくあるケースは、外壁の塗りにくい部分や見えにくい部分を雑に仕上げてしまう業者です。

室外機の裏、配管や雨樋の裏などの見えにくい部分は手を抜かれやすい部分です。


手が届く範囲は細かい部分まで丁寧に仕上げてくれるかどうかは、よい業者の判断基準だと考えています。


事例11:説明したものとは別の塗料を使っている



契約したものと違う、安い塗料を使って経費を浮かせる悪質な手口もあります。


工事中は施主が常に作業を見張ることができないため、目を盗んでこのような手段を使う例もあるようです。

こまめに連絡や報告をしてくれるような、信頼できる業者を選びたいですね。


事例12: 屋根塗装の際に釘を打ち直していない


屋根の頂上にある板金を固定している釘は、太陽の熱で膨張し、年月が経つと抜けてきてしまいます。

安全のためにも、屋根塗装の際には釘を打ち直すことが推奨されています。

放っておくと板金が浮いてきて、風などで飛ばされ大きな事故になりかねないからです。


しかし、手抜き業者はそれを知りながら工期を削減するために釘を打たずに塗装してしまうこともあります。

屋根は見えにくい部分ですが、細かい部分も確実に施工してくれる業者が安心です。


事例13:屋根塗装の際に「縁切り」をしない



縁切りとは、屋根瓦が塗料でくっついてしまった際、瓦の間にすきまを作る作業のことです。

(スレート屋根の場合)

縁切り作業を行わなかった場合、雨漏りなどの問題が発生することもあります。


縁切りの方法には

  • 塗装後にカッターで塗膜を切る

  • 下塗り後にタスペーサーという部材を入れる方法

の2つがあります。


縁切り(タスペーサー挿入)の様子

雨漏りは住居を劣化させる原因の一つです。それを知りながら縁切り作業をしないのは手抜き工事と言ってもよいでしょう。


事例14:見積書どおりに作業していない



見積書のとおり作業しないのも手抜き工事と言えます。

例えば

  • 見積りには下塗り塗装の工程があったのにしない

  • 外壁を洗浄する際、塀を一緒に洗うと説明されたのに汚れたままだった

などの事例があることも。


工事中に作業を全て監視しておくことは難しいですが、業者任せにしすぎてしまうのは危険です。

業者とこまめにコミュニケーションをとり、報告してもらうようにしましょう。


事例15:雨天の日でも塗装する



少しでも雨が降っている日に塗装作業をするのはNGです。

理由としては

  • 塗料が雨で薄まって、塗膜に十分な厚みが出ない

  • 塗装が剥がれやすくなる(乾燥しにくいため)

など適切に塗装作業ができない恐れがあるためです。


予定通りに工事を進めるために無理に作業するのは手抜きと言ってよいでしょう。

スピードも大切ですが、それよりも質を確保した仕事をしてくれる業者を選びたいものですね。


2.手抜き工事をされてしまったら?

様々な事例を見て、残念ながら今までの工事で心当たりがあるという方もご安心ください。

ここからは手抜き工事に気づいたときの対処法をお伝えします。


また、これから工事を控えているという方も万が一の対処方法を知っておくと便利ですので一緒にチェックしていきましょう!


対処法1:業者へやり直しを依頼



まずは業者・職人に直接やり直しの依頼をしましょう。


依頼方法は証拠となる写真や見積書などを添えて具体的に伝えるのがおすすめです。

例えば、

  • 塗装回数が3回と書いてあるのに2回塗りになっているようなのでやり直してほしい

  • この部分の塗り分けが気になるので、塗り直して欲しい

と簡潔に伝えればOKです。


ただ、業者によっては支払い後すぐに撤収してしまうところもあります。

支払いを済ませる前にしっかりと不満がある部分をチェックしておき、工事直後に業者に伝えて対応してもらうとスムーズです。


対処法2:第三者機関に相談



もし対処法1が難しかった場合は、第三者機関へ証拠とともに相談するのがおすすめです。


手抜き工事の相談に乗ってくれる第三者機関は主に以下の3つです。

  1. 独立法人国民生活センター(消費者センター)

  2. 住宅リフォーム紛争処理支援センター

  3. 弁護士


1.の国民生活センターでは、ADR(裁判外紛争解決手続)を取ることができます。

これは当事者同士の解決が難しい場合、センターが間に入り和解に向けて動いてくれるという制度です。

このADRのおかげで、工事費の全額払い戻し要求が通り、お金が戻ってきたケースもあります。

もし業者との話し合いがうまく進まなかった場合は、第三者機関に仲介してもらうことも考えておきましょう!


3.手抜き工事をさせない!5つの対策法


手抜き工事をされてしまった場合の対処法を見てきましたが、やはり一番良いのは工事前からできる対策をすることです。

今回は業者選び~工事中にしておきたい手抜き工事を未然に防ぐ5つの対策をご紹介します。


うちは大丈夫だろうと高をくくらず、ちょっとした意識で手抜き工事をさせない状況を作っておきましょう!


時間をかけて点検してくれる業者を選ぼう


事前に60分~90分かけて丁寧に点検してくれる業者がおすすめです。


悪質な手抜きをする業者はそこまで時間をかけて点検することは少ないからです。

お家の周りを10分~30分ざっと見て終わりという場合や、お家の採寸だけして帰ってしまう業者には注意しましょう。

こういった点検でも家の大きさが分かれば大体の見積りをだせますが、細かい劣化状況を調べることも、適切な工事のために大切な工程です。

最低でも1時間程度の時間をかけて点検してくれる、信頼できる業者を選ぶことが重要です。


また、屋根の塗装をする場合は屋根に直接登るか、ドローン・高所カメラなどを使って状態を点検します。