屋根塗装の工程・塗料・費用を徹底解説!業者選びで失敗しないための5つのポイントとは?




塗装業者が訪ねてくる、営業の電話がかかってくる、チラシが入っている....

家を建ててしばらく経つと、こんなことが増えてきませんか?


ですが、いざ屋根塗装をやりたいと思っても、どの業者に頼めばいいのか、費用はどのくらいかかるのか...など、わからないことが多く、心配ですよね。


屋根は外壁に比べて紫外線や熱を直接浴びるためダメージを受けやすく、メンテナンスを怠っているとどんどん劣化が進んでしまいます。


実は、屋根塗装はただ見た目を綺麗に塗りなおす、というだけではありません。

見た目だけの塗装をしてしまうと、すぐに塗装が取れてしまったり、住宅の劣化を早めてしまう可能性もあります。


この記事では、屋根塗装で失敗しないために、以下のポイントを解説していきます。


・屋根塗装が必要な時期

・屋根塗装にかかる費用

・屋根塗装をする際の注意点

・屋根塗装の正しい工程

・塗料の選び方

・色の選び方

・業者の選び方


屋根は、大雨や強風・夏の日差しなどから私たちを守ってくれる住宅の一部です。

そんな大切な屋根を守るため、住宅の寿命を延ばすためにも、正しい屋根塗装の知識をチェックしていきましょう。



1. 屋根の塗装時期の目安は?

まず、塗装が必要となる時期をチェックしましょう。

塗装が必要なのは、スレート、セメント瓦、モニエル瓦、トタンなどの屋根材です。

時期の目安は、以下のように屋根の材質によって異なります。

あくまで目安ですので、住宅周辺の環境や気候によって、塗装が必要な時期は変動します。

ご自宅の屋根材を確認し、目安年数が近づいてきたら、一度屋根の点検を依頼するのがおすすめです。

点検をして、下記のような劣化の症状が出ていれば、塗装をしたほうがいいでしょう。



①色あせ(吸水)

紫外線によって塗料が劣化し、新築のときより屋根の色が薄くなっています。

防水性も失われ、吸水してしまう状態です。


② ひび割れ・欠け

吸水により屋根が膨張、その後日差しにあたり収縮を繰り替えすことで、ひび割れが発生します。


③コケ

屋根が水分を含んだ状態になると、空気中を漂うコケの胞子が屋根に付き、そのまま繁殖してしまいます。写真にある茶色の汚れが繁殖したコケです。


④反り

屋根が水を吸って膨張し、その後日差しで表面から乾かされることで、スルメを焼いたように外側に反ってしまいます。


⑤サビ

金属屋根に起こります。

劣化した部分が雨にさらされ、腐食した状態です。



2. 屋根塗装にかかる費用は?


屋根塗装を依頼した際にかかる費用と、価格を抑えるためのポイントを解説します。


おおよその相場がわかっていると、見積もりをお願いした際、高額か、または安すぎるのではないか、とある程度判断することができます。


1 屋根塗装にかかる費用相場

30坪の住宅の場合、おおよそかかる費用は40万~80万です。


また、費用は、使用する塗料の種類によっても大きく変わってきます。

最も安価なのはアクリル塗料ですが、耐久度が5~7年と低く、長い目で見ると何度も塗り直しが必要になるため、屋根塗装ではほとんど使用されていません。


価格・耐久性のバランスが良いシリコン塗料・フッ素塗料が使用されることが多く、最近では、高価ですが耐久度が高い無機塗料も使用されることが増えています。


業者に見積もりをお願いするときは、違う種類の塗料で複数見積もりを作成してもらうなど、価格・耐久性などを考慮して決めるのがおすすめです。


2 お得に屋根塗装をするポイント

40万~80万というのは、大きな出費です。

「手抜き工事はされたくないけど、できるだけ安くしたい」「塗料のグレードを落とさずに、費用を抑えたい!」と思いますよね。

できるだけ費用を抑えるには、以下のような方法があります。


①塗装の専門業者に依頼する

最近では、外壁・屋根塗装の専門店だけでなく、地元の工務店・大手メーカー・リフォーム会社・電気店なども塗装工事を行っています。


ですが、専門店以外の業者は、工事を下請け・孫請け業者に依頼するため、中間マージンが発生し、結果的に工事費用が高くなってしまいます。

塗装工事の費用を抑えるのであれば、専門店に依頼するのがおすすめです。


②お得なキャンペーンを狙う

塗装会社では、「季節限定」「WEB限定」「毎月〇〇棟限定」など、割引キャンペーンを行っていることもあります。

キャンペーン期間中に依頼ができれば、通常より費用を抑えられることができます。

依頼する前にキャンペーンや割引特典がないか、ホームページなどで確認するのもおすすめです。


ただし、何の理由もなく割引がされるような場合は、「見積もりをわざと高額にして、値引きしたように見せている」「手抜き工事になる」といった可能性もありますので、気を付けましょう!


③屋根塗装と同時に外壁塗装も行う

屋根塗装を行う際は、必ず足場組立が必要になります。

屋根塗装も外壁塗装も、工事料金に足場費用が含まれますので、外壁塗装も検討中であれば同時に行うと、そのぶん費用を抑えることができます。


そのほかにも、雨どいの工事や、高所の窓の取り付けなど、高所での作業が必要なリフォームは足場料金が発生しますので、屋根塗装と同じタイミングで行うのがおすすめです。



3. 手抜き工事を防ぐ!正しい屋根塗装とは?

屋根塗装は、だた見た目が綺麗になればいい、というわけではありません。

正しい塗装は、屋根の劣化を防ぎ、結果的にご自宅の寿命を延ばすことになります。


ですが、塗装業者の中には、専門的な知識が乏しく、いわゆる「手抜き工事」をしている業者も存在します。

そのような業者に騙されないように、工事を依頼する前に屋根塗装について知り、ご自宅をしっかり守っていきましょう。


1 適切な乾燥時間を守る

屋根塗装は通常上塗り・中塗り・下塗りと3回に分けて塗装します。

※塗料の種類によっては2回塗り、4回塗りの場合もあります。


しかし、単純に3度塗装をすればよいわけではなく、各工程の間に、塗装を乾燥させる必要があるため、一定の間を空ける必要があります。

乾燥させるのに必要な時間は塗料によって異なります。

例えば、こちらのルーフピアニという塗料であれば、

下塗り後・・・2時間

中塗り後・・・4時間以上10日以内

上塗り後・・・16時間

を乾燥時間として空ける必要があります。


この時間を守らなければ、折角高価で耐久性能のいい塗料を塗ったとしても数年で塗料が剥がれてしまい、塗装の意味がなくなってしまいます。


悪質な業者は、人件費の削減・施工数を増やすといった目的で工期を短くするために、乾燥時間を短縮することがあります。


お願いした塗料の乾燥時間を確認し、施工業者には守ってもらうようにしましょう。


2 雨漏りを防ぐ「縁切り・タスペーサー」

日本の住宅で普及率が高いスレート屋根ですが、塗装をする場合は、縁切りという作業が必要です。

スレート屋根は、構造上屋根と屋根の間に隙間がありますが、塗装をすると屋根の縁が塗料でくっつき隙間が埋まってしまいます。

隙間がなくなると、雨が降った時に水が流れなくなるので、溜まった水分が原因で屋根の腐敗が進んだり、雨漏りする可能性もあります。


そうなることを防ぐために、重要なのが縁切り作業です。

以前は、カッターナイフや革すきを使用して屋根の縁を手作業で切っていましたが、近年では、タスペーサーという緩衝材を取り付ける作業がメインになっています。

下塗り後、下の画像のように屋根の縁に挟むことで、屋根の隙間を確保することができます。

この作業を行わないと、塗装後数年で雨漏りしてしまった…という事態になりかねません。

依頼した業者には、縁切り作業は工程に入っているかどうか、見積もりに含まれているかどうか確認するといいでしょう。


3 屋根の劣化を防ぐ「棟板金の釘打ち」

棟板金(むねばんきん)とは、スレート屋根の頂点部分に被せる金属の板のことです。

この棟板金は雨が降った時、屋根に水が入るのを防ぐという重要な役割があります。


しかし、一番高い部分なので雨風の影響を受けやすく、どの家でも7~10年ほどで棟板金を留めている釘が熱膨張によって抜けてきてしまいます。


この釘が抜けてしまうと、抜けた釘から雨水が入ることで屋根の腐食が進んでしまったり、強風で棟板金自体が飛ばされてしまう危険性があります。

屋根の貫板が腐敗すると、下の写真のような状態になります。

ですので、屋根塗装と同じタイミングで釘を打ち直す必要があります。

さらに、釘と棟板金の隙間を埋めるために上からコーキング材を塗り、抜けにくくするといいでしょう。

特に台風の時期は棟板金が飛んでしまった、という事例が多く見られます。


塗装業者の中には、釘打ちはやっていないところもありますので、同時に作業が可能かどうか、または見積もりに含まれているか、確認することをおすすめします。


また、瓦屋根の場合には、頂上部分に棟板金ではなく「棟瓦」という瓦が乗っているので、そちらも

釘が抜けていないかどうか、チェックしてもらう必要があります。



4. 屋根塗装の流れ

注意点がわかったところで、屋根塗装の詳しい工程を解説していきます。

大まかな流れは、下の画像の通りです。

➀近隣挨拶

工事中は、どうしても足場組立の大きな音や塗料のにおいなどが発生しますので、近隣の方へご説明も兼ねてご挨拶へ伺います。


②足場架設

一戸建て住宅の場合は、半日で足場の組み立てが完了します。


➂高圧洗浄

高圧洗浄機で屋根についた汚れ・コケを先に落とすことで、塗料が密着しやすくなります。


④釘打ち・コーキング

棟板金の釘が飛び出している場合は打ち直し、コーキング材でさらに固定します。


➄下地補修

屋根の小さなひび割れをコーキング材で埋めていきます。


⑥養生

塗料がついてはいけない部分に付着しないように、塗装しない部分をビニールシートやマスキングテープで養生します。


⑦下塗り

上塗りの塗料をしっかり密着させるための、下塗り専用塗料を塗ります。

下塗り後は、塗料ごとに指定された乾燥時間を空けます。


⑧タスペーサー

屋根同士が塗料でくっついてしまうのを防ぐため、タスペーサーをW工法(1スリットに2つ)で設置します。

モニエル瓦やセメント瓦・金属瓦では行う必要はありません。


➈中塗り

メインとなる塗料を塗ります。中塗りと上塗りは同じ塗料を使う場合が多く、上塗り1回目ともいわれます。

下塗り時と同様に、乾燥時間を置きます。


⑩上塗り

中塗りの乾燥後、メインの塗料を塗装します。


確認・手直し

塗り残しがないかどうかを確認し、あれば塗り直します。


⑫足場解体・清掃

足場を半日で解体し、養生の取り外しや周辺の清掃をして完了です。



5. 塗料の正しい選び方

続いては、塗料の選び方について解説します。

一概に塗料といっても、種類も多く、どの塗料が適切なのかわからない方も多いと思います。

価格・性能にそれぞれ違いがありますので、ぜひこちらを参考にしてください。


1 主な塗料の種類

屋根塗装に多く使用される塗料には、ウレタン・シリコン・フッ素・無機という4つのグレードがあります。

以下がそれぞれの塗料の特徴です。

高価なものほど耐久性が高くなりますが、

・今のご自宅にどのくらい住むのか

・屋根塗装の予算

こちらの2点を考えて、塗料を選ぶのがいいでしょう。


また、こちらのグレード以外にも、

・水性か、油性か

・遮熱高価、断熱効果など、特徴的な機能がついている

といった違いもありますので、詳しくは業者に確認してみましょう。


2 屋根塗装におすすめの塗料

塗料を選ぶポイントをふまえて、屋根塗装におすすめの塗料を3つご紹介します。

塗料に迷われている方は、ぜひ参考にしてください。


RSルーフ

ひとつめは、大手メーカー関西ペイントの「RSルーフF」です。


この塗料は赤外線を効率的に反射する顔料が含まれているので、遮熱性に優れています。

強い日差しによって屋根の温度が上がるのを防ぎ、家の中の暑さを和らげてくれるので、結果的にエアコンの節電にもつながります。


また、この塗料は関西ペイントの認定を受けた業者しか使用ができないので、この塗料を扱っているということが、ひとつの信頼の目安にもなります。

技術力・サービスの質が高い会社かどうか、見極める参考にもなるでしょう。


セラスタールーフ

ふたつめは、世界的にも有名な塗料メーカー・ジャパンカーボライン社の無機塗料「セラスタールーフ」です。


非常に紫外線に強い無機塗料で、20~25年と抜群の耐久性があります。


しかし、高機能である分価格が高く、他のメジャーな塗料を使用するより数万~数十万円工事費用が上がってしまいます。

長期的なコストパフォーマンスを重視する方、住宅の工事を最後にしたい、という方におすすめです。


ルーフピアニ

最後に紹介するのは、高品質の屋根塗料で有名な水谷ペイントの「ルーフピアニ」です。


水性の塗料ですが、業界初のナノシリコンテクノロジーにより高密度な塗膜が実現。

油性の塗料と同等以上に紫外線・汚れに強く、耐久性にも優れています。


油性塗料のシンナーのにおいが気になる方、耐汚染性の塗料を希望する方におすすめです。




6. 屋根塗装の色の選び方

塗料の機能はもちろん重要ですが、やはり見た目、屋根の色も多くの方が悩むところだと思います。

折角屋根を塗り替える機会ですから、見た目も美しい、素敵なご自宅にしたいですよね。


そこで、この章では、屋根塗装に人気の3色と、色の選び方について解説していきます。


1 人気の3色

屋根の塗装で人気の色は、以下の3色です。

★1位 ブラウン

黒のように重厚な印象になりにくく、住宅のどんなデザイン・外壁の色とも合わせやすい万能カラーです。

ブラウンといっても、濃さ・明るさによって様々な塗料があります。


★2位  グレー

ブラウン同様重たくなりすぎず、シンプルでかっこいい印象になるグレー。

どんな住宅のデザインや外壁の色でも合わせやすく、スタイリッシュに仕上がります。


★3位 グリーン

家をおしゃれに見せたい!屋根塗装をポイントカラーにしたい!という方に人気のグリーン。

濃いめの落ち着いたカラーのグリーンは、自然の風景にも馴染み、洋風でおしゃれな印象になります。