古くなった天窓、交換と撤去どっちがいい?天窓のメンテナンスから工事の実例まで徹底解説





※天窓の簡易メンテナンスは、窓枠のコーキング充填・水切りの交換・天窓周辺の清掃などのメンテナンスです。

空からの風と光を感じられる天窓(トップライト)、明るく開放的なのが魅力です。

新築のお家では、天窓のメリットを十分体感されていたことでしょう。


さて、時間が経った現在はどうでしょう。

デメリットのほうが目につくように…。そんな方も多いのではないでしょうか。

  • 天窓から雨漏りしてしまっている

  • 夏は暑いし、冬は寒い

  • 雨音が響く

  • 日差しが強い日は眩し過ぎる

  • エアコンの効きが悪い

  • 冬になると結露する

  • きちんと開閉しない

  • 曇って外がほとんど見えず、思っていたほど空は見えない…

 

「もう天窓はいらない」「すぐに外したい」という、お客様も多くいらっしゃいます。

当社も「天窓から雨漏りして困っている」という、お問い合わせがよくあります。

天窓の修理や交換工事のご依頼も多数あります。


お客様の声で多いのは「新築のときは良かったけれど、古くなると大変」というものです。


果たして、本当に天窓はデメリットだらけなのでしょうか。

お客様がお悩みの”耐用年数が過ぎて古くなった天窓”にはどのようなメンテナンスをすればいいのでしょうか。


今回は、天窓の特徴やメンテナンスの方法をくわしくご紹介します。

快適に過ごすためのヒントにしていただければと思います。

お家を建てたとき、天窓の存在はメリットが多かったのではないでしょうか。


新築当時は、風通しが抜群で開放的な明るさなど実感できたでしょう。

「天窓にこだわってよかった。」と思われたはずです。


天窓を付けなければよかったという、悩みの種になってしまうのはなぜでしょうか。



メンテナンスが必要だとは知らなかった…

「天窓からの風が心地よい」「自然光が降り注ぐ明るいお部屋」「インテリアとしてデザインがステキ」

天窓はメリットも多いですが、定期的なメンテナンスが必要です。


新築を担当するハウスメーカーは、現場の施工業者とは違います。

そして、家の知識は基本的なものだけといっていいでしょう。

住宅の細かい箇所まで精通している訳ではないのです。


天窓のある住宅に住んだことがなければ、天窓のデメリットやメンテナンスが必要なことまでわかっていないかもしれませんね。 


長い年月住み続けるお家、天窓を付けることのメリットだけでなく、定期的なメンテナンスの必要性とその費用、デメリットを考慮しなかったとしたら…。

それが、天窓を付けたことを後悔することにもつながってしまいます。



一番のデメリットは雨漏りしやすいということ

お家全体に、悪影響をおよぼす雨漏り。


お家の外から内へ、雨が侵入するのが雨漏りです。

雨漏りの原因は、多くが屋根か外壁です。


雨漏りの原因といえば、まずは屋根が思いつくのではないでしょうか。

棟や谷といった雨仕舞部分、外壁との取り合い部分、屋根材の隙間から浸入した雨水など、屋根といっても雨漏りの発生箇所はいろいろあります。


天窓は、その中でも雨漏りしやすい箇所です。

「通風採光の良さ」「デザイン・好み」でこだわって付けた天窓ではあっても、雨漏りの原因になるなら、悩ましい存在かもしれません。



天窓メーカーがなくなってしまった

メンテナンスしたくても天窓のメーカーがなくなり、部品が手に入らず修理もできない、ということもあります。


最盛期には、10社ほどあった天窓のメーカー。

現在では、日本ベルックスとリクシルの2社だけです。(YKKAP、三協立山アルミからも販売されていますが日本ベルックスのOEM製品となります。)


メンテナンスで部品を交換しなくてはならなくなっても、会社自体がなくなっていて部品を調達することもできません。 


現在、日本には耐用年数(25~30年)を経過してしまった天窓が、100万窓もあると言われています。

屋根葺き替えや屋根カバー工法、屋根塗装などの屋根リフォームをおこなう際に、一緒に天窓のメンテナンスもするべきですが、メーカーが無ければ、それも叶いません。

屋根リフォームの際にできる範囲で、修繕をしてくれる屋根業者もいると思います。


ですが、それでは天窓の不具合が完全に解消されるわけではありません。


今までは、耐用年数を過ぎていれば雨漏りからお家を守るために、天窓の撤去しか選択肢はありませんでした。(建築基準法により採光量の問題で取り外しできない天窓もある)


しかし今は、雨漏りのリスクを解決する方法として、耐用年数を過ぎた天窓でも、撤去または交換を選択することができます。


どのメーカーの天窓でもわりと容易に、日本ベルックスの新しい天窓へと交換できます。



天窓にも、耐用年数があります。

それは屋根材や外壁材と同じです。


さきほど述べたように、耐用年数は25年〜30年ですが、30年間なにもしないでそのまま維持できるというものではありません。


天窓には防水紙・水切り用の板金・固定用のビスなどが使用されていますが、それらの部材は30年ももちません。


部材が劣化することで、雨漏りなどの被害が発生してしまいます。


ですので、天窓そのものの耐用年数だけでなく、使用部材も含めてメンテナンスをすることをおすすめします。

天窓メーカーの日本ベルックスのホームページでも、屋根リフォームの際に天窓だけメンテナンスしなければ、、天窓だけが耐用年数を超えてしまい、さまざまな不具合に見舞われるということが指摘されています。


工事の手間がかかるだけでなく、もちろん費用もかかってきます。

ですので、天窓のメンテナンスに最適なのは、屋根塗装や葺き替えなどの屋根リフォームをおこなうときなのです。


屋根リフォームの際には当然足場も組まれますし、同時に施工するほうが効率的でしょう。


屋根と天窓を一体と考え、屋根の修繕やリフォームをおこなうときが、天窓のメンテナンス時期と考えていただきたいです。



雨漏りは天窓の劣化から発生することも…

耐用年数を超えた天窓には、どのような不具合やリスクがあるでしょう。

それは”雨漏り”です。


突然の天窓からの雨漏り、ほんの少しだからとそのままにしてはいませんか。


雨漏りを放置していれば、お家全体の寿命を短くすることにつながりかねません。


それでは、天窓からの雨漏りの原因を見てみましょう。

天窓は、窓からの雨水の浸入を防ぐために、窓の周りをゴムパッキンでぐるっと取り囲んでいます。


ゴムパッキンで、窓と窓枠との隙間を埋めることで、雨水の浸入を防ぎます。


しかしゴムパッキンは、太陽熱や紫外線、風雨により劣化します。

劣化したゴムは硬化して、次第に亀裂が起こり割れてきます。

そして窓と窓枠に隙間が生じます。

この隙間から雨水が浸入し、室内へと雨水が滴ってきます。


ゴムパッキンの寿命は10年なので、設置から10年を超えた天窓はメンテナンスが必要になってきます。


天窓付近はゴミがたまりやすいのも、雨漏りの一因です。


風や鳥に運ばれた落ち葉やゴミなどです。


天窓には、屋根から流れ落ちてくる雨水の排水のため、水切り板金が設置されています。

普通は水切り板金・防水紙の内部に雨水が入り込むことはありません。


しかし水切り板金の金具や、接している屋根材の下に落ち葉やゴミなどが溜まってしまうと、水の流れを遮ることになり、流れを留められた雨水が水切り板金の金具の内側に逆流します。


その状況が何年も繰り返されることことで防水紙まで貫通し、雨漏りが発生してしまいます。


まさか風や鳥が落ち葉やゴミを運んでくるとは思わないかもしれませんが、自然の営みによって雨漏りが起こるということもあるのです。


このことからも、定期的なメンテナンスの重要性がおわかりいただけると思います。


防水性能を高めるため、雨水の排水させる水切り板金の金具・凹凸のある屋根材(瓦屋根など)に、天窓を設置する際に使用されるエプロン(防水材)・固定するためのビスなど様々な部材によって天窓は設置されています。


それぞれの部材の劣化で、不具合を起こり雨漏りの原因となってしまうことも多いです。

  • 水切り板金の金具が経年劣化により、サビついて割れてしまった

  • ビスが外れて、穴が開いてしまった

  • ビスが浮いてしまったことで、ビス穴が露出している

  • エプロンが破れてしまった など

耐用年数30年とはいえ、何もメンテナンスをしないで、その機能を維持できないということを考慮に入れておいてくださいね。



天窓からの突然の雨漏り!すぐにできる応急処置とは

突然の雨漏り、困りますよね。

どうすればいいのかわからないと、不安に思われることもあるでしょう。


ここでは、天窓から雨漏りした際の応急処置をご紹介します。


天窓は高所にありますから、もちろん手は届きません。

でもご自分で屋根に登ったりするのは絶対におやめください。非常に危険です。


応急処置としましては、まず滴ってくる雨水で床材が痛んでしまわないように、雨水を受けるためのバケツを用意してください。


さらに、水滴の飛び跳ねから守るために、バケツの周囲に新聞紙やラップを敷いてください


バケツ中に雑巾を敷いておくとバケツの水はねを防げます。


この応急処置をした上で、なるべく早く業者に相談してください。



新築から15年程度経過した住宅


新築から15年くらい経つと、そろそろメンテナンスの時期になります。

天窓だけでなく屋根全体が劣化してきます。


ここでしっかり点検・メンテナンスをしておくことで、雨漏りの発生を抑えることができます。


窓枠のシーリングの劣化

天窓の設置に使用したビスの浮き

屋根材の劣化による防水力の低下


新築から25~35年程度経過した住宅


新築から25年ほど経つと、天窓・屋根ともに寿命がやってきます。


同様に防水シートや下地も劣化しているかもしれません。


天窓の交換や撤去をする時期です。


屋根部材・天窓の寿命


定期的なメンテナンスによって維持してきた天窓も、25年〜30年で耐用年数を迎えます。


そして、天窓の交換か撤去となるわけですが、どちらを選ぶのか迷うところかもしれません。


交換・撤去それぞれののメリット・デメリットをご紹介します。



天窓を交換する場合のメリット・デメリット

  • これまでと同じように採光性通風性デザインに優れた空間で過ごせる

  • 最新機能の天窓を選べる

最新機能の天窓とは
  • 曇りにくく汚れのつきにくいガラス

  • 割れても危険性の少ない飛散防止の合わせガラスや網入りガラス

  • 日差しを71%カットするLow-Eガラス

  • ガラスシール、内部結露保証20年

  • 雨水浸入・水切り保証10年

  • ブラインド・電装品保証3年



Low Emissivityの略で、低放射のことです。

いったん物質に吸収された後、再放射されると性質を持つ赤外線。

その太陽の光を反射し、再放射を抑えることで室内の温度の上昇を防ぐガラスです。


ガラスの表面に金属がコーティングされていますがほぼ透明なので目立つことはありません。


夏の暑さを和らげ、冬の暖房効率を高め、快適に室内環境を整えます。

  • 10年ごとの点検とメンテナンスが必要

現在の天窓は耐久性も上がり、長持ちします。

しかし定期的なメンテナンスは必要で、面倒かもしれません。

交換のデメリットはメンテナンスをしなければいけないことといえるでしょう。


天窓を撤去するということは採光がなくなり、お部屋が暗く感じてしまうかもしれません。

天窓を撤去する場合のメリット・デメリット

  • 雨漏りのリスクの軽減

  • 天窓のメンテナンスがなくなる

「天窓はいらないよ」という方は、撤去をお選びいただくことになると思います。


ただし、採光・通風がなくなってしまうことで不便に感じるかもしれません。


  • 通風・採光性がなくなる

  • 内装が変わってしまう

光と風を取り入れることができなくなることに加え、インテリアの一部でもあったデザインに優れた天窓、明るい空間がなくなってしまうのがデメリットといえるでしょう。


建築基準法で定められている最低限の採光量の確保のため、撤去できない天窓もあります。

この場合は交換となります。


天窓のある家の快適な暮らしは魅力的です。

自然の光が降り注ぎ、さわやかな空気が循環する天窓は採光・通風ともに抜群です。

健康にもいいでしょう。


この自然の力を利用して省エネすれば、光熱費の削減にもなります。


昼は空と雲、夜は月と星を眺めるゆったりとした時間を過ごせるのも、天窓ならではといえるでしょう。

友人を招待するのも楽しくなるのではないでしょうか。

現在の天窓は耐久性も上がっています。


定期的なメンテナンスは必要ですが、天窓を撤去するデメリットよりも、天窓のある生活のメリットも多いように思われます。


天窓の採光・通風がなくなってしまうというのは、結構不便を感じるかもしれません。


ですので、天窓のことでお悩みでしたら、撤去だけでなく交換も含めたご提案をさせていただきます。

どうぞお気軽にお問い合わせください。


足場設置の有効活用でコストを削減できます


天窓の工事では屋根の上の作業になりますので、足場の設置は必須です。

安全にそしてしっかりと丁寧な作業をするためにも、足場は必ず組なけまければなりません。


しかし、足場を組むための費用がもったいないと思われるかもしれません。

定期的なメンテナンスが必要なのは、天窓だけではないですし、できるだけ費用は抑えたいというご要望もわかります。


足場設置の費用を抑える方法として、複数の工事をまとめておこなうことで足場を有効活用するというものがあります。

足場を必要とするリフォームをまとめて施工すれば、足場の設置が1回で済み、その都度足場を組むより断然お得です。


外壁塗装や雨樋交換、屋根のリフォームなど、足場の設置が必要な工事は結構あります。

それぞれ別に工事をおこなえば、その都度足場の設置費用はかかりますので、一度に工事をおこなうことでその費用を節約できるのです。


大切なお家に快適に長く住み続けるために、定期的なメンテナンスが必要です。

その箇所もさまざまです。