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足立区、千住旭町で3階建て住宅を屋根・外壁塗装!新築の様に生まれ変わりました。


目 次



工事のきっかけはこうです!


足立区、千住旭町にお住いのA様から「築12年の自宅の外壁が、色褪せ、目地シーリングの劣化が気になるのですが…」とご相談のお電話を頂きました。


A様がご自身で、コーキングなどを打ち、こまめに補修されているのですが、塗り替えの時期に来ていることをお伝えしました。そして、屋根と外壁の塗装をご決断されました。





  鮮やかな、黄色い外壁へ変わりました。 



今回ご紹介するのは、足立区千住仲町の築12年、3階建て住宅の外壁・屋根塗装工事です。


外壁は、サイディング、屋根はカラーベストでどちらも塗り替え時期を迎えています。


建物の点検に伺ったところ、確かに目地シーリングの劣化がかなり進行していました。全体的に手の届く範囲は、A様がご自身でコーキング補修をされた箇所もありました。



  屋根と外壁の塗装工事を、行うことになりました。  



今回の工事での塗り替えは、写真に写っている外壁3面と屋根です。外壁の、1面はお隣のお宅との間隔が近く、足場仮設が困難なために、塗装はしません。


外壁には、2種類のサイディングを使用していますが、今回の塗り替えでは黄色の1色に塗りつぶします。2色で塗り分けるのも、おしゃれに仕上がりお勧めです。


◎サイディングの目地のシーリングが劣化しています

サイディング外壁には、必ず目地シーリングがあります。このシーリングは経年劣化で、外壁との間に隙間ができたり、外壁から垂れ下がってしまったりなどの症状が良く見られます。黒ずんで汚く見えるのも経年劣化の一つ「ブリード現象」によるものです。


ブリード現象とは、コーキング剤に含まれる「可塑剤(かそざい)」という添加物が、経年によってコーキングの内側から、にじみ出ることで起こるものです。可塑剤は、コーキング剤に柔軟性を与える、大切な役割を持ちます。サイディングボードが、昼夜の気温の変化の差によって、膨張・収縮することに対応できるようになるのです。それが経年による劣化が原因で、表面に滲み出てくるのです。


そのために、外壁塗装を行う際にシーリングの打ち換え工事も必要です。


◎ご自分で補修されたコーキングは撤去が必要と判断


こちらのコーナー部分は、A様がご自身で補修された箇所です。


本来使用されるべき部材が使用されていないために、建材と建材の間に隙間が生じています。


そこへ透明なシリコン系のコーキングを使っている為に、この上から塗装してしまうと、この部分だけ塗装がのらずに、浮いてしまう為撤去しなければなりません。



バルコニーの腰壁部分にも同じく、間違ったコーキング材の跡がありました。手の届く部分には、たくさんの透明なシリコン系のコーキングの跡がありましたので、すべて撤去させて頂きました。


こうした部分は、人によってはそのまま塗装してしまう事も多いのです。今回は、職人に判断を任せるのではなく、点検した本人が撤去しました。


作業は半日以上かかりましたが、なんとか全てキレイに撤去することができました。





  工事が始まりました。  


まずは足場の架設から始めます。


工事開始の1週間前には、近隣の方へのご挨拶に伺います。「工事期間中、ご迷惑をおかけいたします。」というチラシと共に粗品をお渡しし、直接一軒一軒ご挨拶させていただいています。



  洗浄する際も、ご近所のお宅への配慮を。  



今回の工事では、現場が裏側に駐車場があり、お隣のお宅との距離も近かった為に、飛散防止のメッシュシートと一緒に、お隣に面した面には足場架設後に、ブルーシートを張ってから作業を開始しました。


この作業は、塗料や洗浄時の汚水の飛散による、トラブル防止の為に必ず行います。気を使いながら作業をするよりも、格段と作業効率が向上しますし、お客様の信頼に繋がるので、このひと手間は、惜しむことなく丁寧に作業をします。


弊社で使用している高圧洗浄機は、騒音が少ないタイプのものです。


汚水は下に流れるために、屋根から徐々に下へ降りながら洗浄をします。


この機会に、普段は気が付かない箇所の、洗浄も行います。室外機などの下も、もちろんです。


洗浄するだけでも、随分きれいになります。



2時間ほどかけて、1階まで降りてきました。

最後に土間もきれいに洗浄して終了しました。





  サイディング外壁の、シーリング打ち換え作業をします。  


外壁サイディングの目地シーリングと、サッシ廻りのシーリングの打ち換えを行います。


まず配線カバーなどが、目地に干渉している場合は、外しておきます。作業がしやすいように、配慮が必要です。


◎既存のシーリングを撤去します。


まず最初に、カッターナイフで切れ込みを入れます。


切れ込みを入れた箇所から、引っ張ります。これで、撤去できます。


撤去した後は、このようになります。


◎養生を行います。



シーリングを充填させる部分に、マスキングテープで養生します。


外壁にシーリング材が付着してしまわないように、慎重に養生します。


◎シーリングの充填作業



新しく充填させるシーリング材です。

ヘラとコーキングガンを使い、充填していきます。



ガンで目地にしっかり充填していきます。使う量は前もって、たっぷりと用意しておきます。


充填した直後は、表面が余分なシーリング材で凸凹しているので、押さえて均し、表面を平滑な状態にします。



均し終わった状態です。簡単そうですが仕上がりには、職人の腕がでます。


マスキングを撤去するとこのように、目地がくっきりと浮き上がります。2日間程、しっかり内部まで硬化するのを待ちます。(硬化時間は、厚みや季節により変動があります)



  いよいよ塗装作業に入ります。  



カラーベストの屋根を塗装します。この場合は通常であれば、屋根材同士が重なる部分に、タスペーサーと呼ばれる部材を差し込んでから、塗装することが多いのですが、今回は屋根の勾配が大きい為に、縁切りの必要がないと判断しました。タスペーサーは、屋根塗装の際に、屋根材の重なり部分を、縁切りする為に入れます。屋根材の隙間は、雨水を外に逃がして、屋内に侵入するのを防ぐために、必ず開けなくてはいけません。

今回は、タスペーサーを入れなくても、しっかりと隙間ができています。


屋根の塗装には、大同塗料「ハイルーフマイルドシリコン」を使用しました。この塗料は、下塗りが要らない、シーラーレス塗料です。屋根材の状態が、比較的よく平米数が小さい屋根に、使用するのに適しています。


◎外壁は、下塗り・中塗り・上塗りの3度の塗装をします。



外壁は、下塗りに日本ペイント「パーフェクトサーフ」を使用、中塗り、上塗りには「パーフェクトトップ」を使用しました。


外壁は最初に「ダメ込み」を行います。隈から、小さめの刷毛で丁寧に行います。下塗り、中塗り、上塗りとも、このダメ込みの作業を行います。隈の塗装の後に、ローラーを使用して、中央部の広い部分を塗装していきます。


塗り残しや、塗りムラなどを、私達は「ダメ」と言っています。本来であれば、塗装されていなくてはならない部分なのに、塗られていなかったりする、施工不良のことです。塗装の業界では、このダメ込みを行うことは、基本中の基本です。


手間がかかる作業ですが、ダメ込み作業をしっかり行う業者は、優良とされています。


耐用年数は12~15年程度で、弊社からは塗装保障の期間をお付けしています。



  点検の後飛散した塗料を撤去します。  



一通り作業が終了したら、足場を解体する前に点検を行います。足場がないと直せない部分を、優先的に見ていきます。


サッシに付着した塗料と、室外機に飛散付着した塗料。これは、養生が甘い時によく見かけます。この程度の飛散は、仕方がないのでキレイに清掃します。



しっかりと塗れていない箇所があります。こうした部分は一人が印をつけていき、もう一人が塗料を持って塗って回っていきます。


  足場を撤去します。  



お昼過ぎから、2人で足場の解体を始めました。

上から、解体した部材を下の人に渡します。危険が伴う作業なので、集中力が必要です。



あっという間に、足場が解体されていきます。


解体が終わり、やっと塗り替え工事の後の、全貌が確認できました。


今回の現場では、足場倒壊のための壁繋ぎと呼ばれる部材を付けています。


この壁繋ぎは、外壁に穴を開けて底に部材を差し込み、足場と壁を繋ぎます。戸建て住宅に足場を組む際に、この壁繋ぎを取り付けることは少ないのですが、今回は4面ではなく3面のみの足場組だったため、安全のことを考え必要と判断しました。


壁繋ぎを取り付けた現場では、必ず外壁に穴が開いてしまいますので、足場を解体しながらその穴をしっかり埋めて上から、塗装する必要があります。


◎壁繋ぎ跡の補修作業



壁繋ぎを外します。










壁の穴にコーキングを充填します。










コーキングの跡に、塗料を塗って隠します。












  ご近所の皆様が、足を止めて見ていきました。  



こうして全ての工事が、無事終了しました。足場がなくなったことで、建物全体の様子をしっかりと、見ることが出来るようになりました。


近隣にお住いの皆様が、立ち止まって「まるで新築みたいだ」と褒めてくださいました。A様も、とても嬉しそうにされていました。

A様のご要望で、どうしてもポストをこの色で塗りたいと、おっしゃいましたので、ポストも塗装させていただきました。


A様は、塗り始める前には、カラーシミュレーションの時点で、少し思っていた色と遠かった様子で、ご不安そうにされていました。


私達も少し不安だったのですが、3回の塗装が進み、乾燥した状態の色を見て、大変気に入ってくださいました。私達も安心しました。

近隣の方からも、ポストの色が素敵だと褒められると教えてくださいました。



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「著者情報」

 関裕一 

東京都足立区出身 1級外壁・屋根調査士・ドローンパイロット

​サンセイホーム(株式会社三誠ホームサービス) 最高技術責任者

18歳から塗装職人として2.250件以上の施工に携わる。

​塗装業界の歪んだ構造を塗り替えるべく、奇跡の「新時代塗装」倶楽部を主催している。

お家を長く保つアドバイスを、分かりやすくお伝えします。

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